【ニューヨーク時事】
28日午前のニューヨーク株式相場は、中国の人工知能(AI)台頭への警戒感を背景としたハイテク関連株の売りが一巡し、続伸している。
優良株で構成するダウ工業株30種平均は午前10時20分現在、前日終値比110.11ドル高の4万1823.69ドル。ハイテク株中心のナスダック総合指数は149.97ポイント高の1万9491.80。
ナスダック指数は前日、600ポイント超下落。
AI半導体をけん引するエヌビディアが17%急落したが、この日はハイテク関連株の売りが一巡し、買い戻しが先行している。
中国の新興企業ディープシーク(深度求索)が低コストで手掛ける生成AIサービスの人気上昇を受け、米企業の想定よりも少ない高性能半導体やデータでAIの開発・運用が可能性ではないかとの観測が広がった。
米連邦準備制度理事会(FRB)が28、29両日に開催する連邦公開市場委員会(FOMC)の結果発表を控え、様子見ムードも強い。FRBは4会合ぶりに政策金利の据え置きを決定するとの見方が大勢だ。
米民間有力調査会社コンファレンス・ボードが28日発表した1月の消費者景気信頼感指数は104.1と、前月(109.5)から低下。
市場予想(105.6=ロイター通信調べ)も下回ったが、影響は限定的だった。
個別銘柄では、ボーイングが5%超高となり、
ダウ平均を支援。
2024年10~12月期決算は10四半期連続で赤字となったが、巨額損失は織り込み済みだったもよう。
セールスフォースが4%高、
アップルが2%高。
一方、ゼネラル・モーターズ(GM)は
赤字決算を嫌気して8%超下落している。