加治ひとみ・小林弘幸医師に聞く
(女子SPA!)Yahoo!ニュースより引用
美と健康のために「腸」が大切、
ということは、
広く知られるようになりました。
そして、腸内環境を整える「腸活」によって
美しくなった人といえば、加治ひとみさん(35歳、アーティスト、モデル)がその代表格です。
“腸活女王”こと加治ひとみさん もともと便秘がち、
むくみやすい、夜眠れない、などの問題を抱えていた加治さん。ですが、腸活と自律神経が整う生活によって、「体調もお肌の調子もメンタルも、
20代の頃より今のほうがいい」と言います。
40代・50代になったら、もう手遅れじゃないの?
共著書『かぢ習慣 自律神経と腸活で「なりたい自分」に』では、加治さんが実践してきたことを、“ミスター自律神経”といわれる小林弘幸先生(順天堂大学医学部教授)が医学的に解説しています。
いい腸内環境が自律神経のバランスを整えて、
それが全身のあらゆるところに良い影響を与えるメカニズムに、「人体ってうまくできてるなあ」と感動してしまいます。
でも、「40代・50代になったら、もう手遅れじゃないの?」とか、「腸活なんて、すぐ挫折しそう」とか、二の足を踏んでしまう自分もいますよね。
そこで、加治さんと小林先生に、話を聞いてきました。
1日でも早いほうがいい。
でも何歳からでも遅くない
加治:私のマネをしようとしてくれる方も多いんですが、「これは医学的に正しいのか」ということまで気にする方が増えているんです。私がやっていることを、先生が医学的に説明してくださっているので、私にとっても答え合わせになりました。
小林:今まで、健康に興味を持つのは主に60代以上の人でしたけれど、加治さんを見て若い人が興味を持つようになってほしいですね。
加治:若い女性も、ここ数年で、健康に興味を持つ人が増えている気がします。
小林:やっぱり、コロナ禍で免疫力が注目されて、自律神経とか腸に興味を持つ人がさらに増えましたよね。免疫細胞の7割が腸にある、ということも、だいぶ知られてきました。
加治:自律神経を整える生活や、腸活というのは、やっぱり若いうちから始めたほうがいいのでしょうか?
小林:1日でも早く始めたほうがいいです!
加治:1日でも…。
小林:と同時に、何歳から始めても遅くはないですよ。というのは、腸は再生できる臓器なんです。肺はほとんど再生力がないのですが、腸はあります。 何歳からでも腸を健康にできるし、自律神経を整えられます。
加治:それは励まされますね。 実践はひとつからでいい。それが長続きのコツ
小林:ただ、知識があっても、何をしていいかわからない人、実践につながらない人もいるんですよ。ちょっと頭でっかちになっているというか。
加治:実践につながらないというのは…難しく考えちゃうのかな。
小林:そうかもしれない。実践って、たとえば「青めのバナナを食べる」だけでもいいわけです。青めのバナナには、レジスタントスターチという成分が多くて、水溶性食物繊維も不溶性食物繊維も豊富。腸にとって、とてもいいのです。
加治:私は、実践はなるべくハードルを下げたほうがいいと思います。ひとつでもいいので、続けることが大事。私自身、やるべきことのリストがどんどん増えてしまって失敗したことがあるので、まずはひとつだけでもいいと思います。
小林:自分の目的によって、やることを絞ってもいいですね。たとえば「睡眠の質を良くしたい」なら「とにかく寝る前のスマホをやめる」とか、「メンタルを強くしたい」なら、「まずは朝の太陽光を浴びる」とか。
加治:流行りすたりのある健康法ということではなくて、自律神経や腸には、まだまだ可能性があるなって思います。女性はずっとキレイでいたいし、人類みんな健康でいたい。「人類すべて」に知っていただきたいです(笑)。
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さて、何から始めてみる? 2人の話でわかったのは、「何歳からでも、たったひとつの習慣からでも、とにかく始めてみて!」ということ。そこで、『かぢ習慣』の中から、加治さん&小林先生がすすめる簡単な習慣を、挙げてみまししょう。 自分にできそうなものを、ひとつだけ、続けてみてください。
・朝起きたら、コップ一杯のお白湯や水を飲む (腸を目覚めさせる)
・通勤や散歩で、朝20分ほど歩く (軽い運動で腸を動かす)
・納豆を冷蔵庫に常備する (良い菌と、そのエサになる食物繊維をいっぺんに摂れる)
・おにぎりやパンを買う時は茶色っぽいものを選ぶ (大麦・ライ麦・玄米などが入ったもの。食物繊維が摂れる)
・食べる時に、噛む回数が多くなるよう意識する (胃腸の負担を減らす)
以上はあくまでも「最初の一歩」の例です。
加治さんでさえ、最初は「朝、お白湯を飲む」というたったひとつのルールから始めたとか。
なれてきたら、腸活の根本である食生活(菌が摂れる発酵食品+腸内細菌のエサになる食物繊維)にチャレンジしてみましょう。
小林先生によると、それぞれの人の腸内にすむ細菌の種類は遺伝ではなく、何歳からでも変えることができるそうですよ!
<文/女子SPA!編集部 撮影/武田敏将>
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