最近は行き当たりばったりの介護でも良いと思う様になっています。 | 介護職員の本音 「認知症介護を楽しく乗り切ろう」

介護職員の本音 「認知症介護を楽しく乗り切ろう」

世間の介護事情や認知症介護についてあれこれ言いあう場。政府だけに頼らず手っ取り早く現場を変えられるのは介護職員です。

介護現場に立つ以外に私の役割として施設内での認知症の勉強会や、外部での講師など認知症を正しく理解してもらうことをおこなっています。

本当は今月も外部の仕事が入っていたのですが、このコロナ関連で中止になってしまいました。

また役職も変わり今後は外部の仕事は断ろうかなぁ〜って思っています。
外部のことを考えている場合じゃなくなったし。
。;^_^A



もっと大きな要因として、今の介護現場では認知症介護についての知識って必要ないのかなぁ〜って思うようになったのです。
行き当たりばったりでも良い介護。



介護現場においては介護職員は忙しすぎる…



認知症の症状を軽減させるには、正しい評価が必要です。
脳のどの部分が影響し、何でこのような行動を行うのか…
心や言葉の背景は何なのか…



当てずっぽうの評価や対応では、認知症の改善は難しいです。



評価の方法として長谷川式簡易テストやMMSE、FAB、描画テストなどがあります。(その他色々あり)
まあ〜ここまではどこの施設でもおこなっているでしょう。

ただ脳のどの部分が影響しているのかなんて、大抵の人はあまり考えない人が多いですよね。
簡易テストの点数だけ見て、軽度とか重度とかしか判断しないのが通常ですから。



しかし認知症でも脳の障害がある部分を正しく評価できれば、改善の見込みは限りなく近くなります。

またBPSDだって心や言葉の背景を探り出すことが出来れば改善の見込みはありますし……………


(医師も忙しすぎて、そこまで細かく評価してくれません)



でも介護職員の人たちは時間に追われているため、そんな評価なんてやってられない人が非常に多いでしょ?
やっている人も中にはいますが、よほどじゃない限りそんな時間なんてありませんから。


なんか最近思うんです。
ちゃんと評価をする専門の職員がいて、その評価をまとめ、それを現場に情報として流す役割の職員が必要なんじゃないかと…


なかには マッパーと呼ばれる評価専門の職員を配置している職場もあるようですが、そんなの稀なんじゃないかな〜。



アロマ療法や学習療法だって、ちゃんと的をついた場所にアプローチ出来ていなければ効果はありません。

先日ブログで紹介した水分補給での認知症改善も、誰でも改善するわけではありませんし…。




まあ〜認知症予防としてそれらを行うのは全く問題ないのですが、見当識障害や注意障害の改善、遂行機能障害などの的をついた改善を求めるなら、本当に的をついた評価って必要なんですよね……………



でもそんなこと忙しすぎて出来ませんよね。
( ̄O ̄;)

私も最近はしていません……………
(時々しているけど)
;^_^A



現場で認知症ケアに行き詰る原因てここだと思う。

正しく評価できているか、できていないか…じゃ無く

「正しく評価できる環境か、できない環境か…」




正しく評価する時間がないなら、行き当たりばったりの介護でも良いんじゃないかな〜と思う最近です。



最近は投げ遣りな考えです…
;^_^A