先日の夫婦ゲンカで、ホタルくんに言われたことのなかに、ふたつ、とてもショックな言葉がありました。
そのひとつは、

「僕と同じ給料稼いだら、僕の苦しみがわかるかもね!」

というやつです。

これはすごくショックでした。

ショックすぎて、その時

「すごいこと言うな····
 ·········
 すごいこと言うな···」

と意味のない返事(しかも繰り返し)しかできませんでした。

「同じ職場で働いたら」、
でもなく、
「同じ時間を外で働いたら」
でもなく、
「同じ【給料】稼いだら」
とお金を基準に言うのが悲しかったです。
ていうか今だって悲しい。
この先も忘れられるかわかりません。

ホタルくんは翌日にはケロリとしていましたが、
私には嫌なものが残りました。

私は長年【専業主婦でいること】にコンプレックスがありました。
頼れる友人がずっと【養ってもらってるから、と負い目を感じることはない】と励まし続けてくれたので、今はかなり薄れてきたコンプレックスでしたが、長年染み付いた思考回路が完全に消え失せるわけではなくて、「僕と同じ給料稼いだら~」と言われてからほとんど丸一日ぐらいは、私はずっとこの言葉に頭を支配され、動揺していたと思います。

ホタルくんは私にとってその言葉が
どれだけ傷つくものなのか
想像もできないだろうなあ。


家庭の悩み事をいつも相談しあっている友達に
この話を聞いてもらいました。 
そしたら、
「ホタルくんはコロちゃんに、本当に同じ給料稼いできてほしいとは思っていないと思う」
と答えてくれました。

たしかに!

私は「給料」という言葉に反応しすぎて、
ホタルくんの言葉の前半部分にばかり
気をとられていました。

僕と同じ給料稼いたら、僕の苦しみがわかるかもね!」

ホタルくんの言いたかったことは
むしろ後半、

「僕と同じ給料稼いたら、僕の苦しみがわかるかもね!

っていう部分だったんだろうな。
と気付かせてもらいました。大きな発見です。

私は今35才です。
これが10年前なら、
「悔しい!むっちゃ腹立つ!見返したい!もう臓器売って換金する!?」
とか思って、反発一色だったかなぁと思います。
精神年齢低いなりにも、ちゃんと10年分の年をとったからか、今は

「あ~、ホタルくんにこんなことを言わせてはいけなかったんだなあー」

「あ~、私も辛いんだけど、ホタルくんもメンタルぎゅうぎゅうなんだよねきっと」

などと、同時に色々なことを色んなレベルで考えられました。
さらには、夫婦関係や家庭内を円滑にまわすために一番良いルートは、
私がホタルくんの仕事のストレスケアや、ねぎらいを強化すること、家を快適空間にしてあげること、反論はご法度だろう、
というあたりまでイメージできました。
実行はできていませんが(笑)

言われたことを忘れて、
ショックな気持ちに蓋をして、
できれば謝ってにっこり明るくすごす。

亭主関白時代の日本の先代の賢い女性たちは
ずっとそうやってきて丸くおさめたんだろうな、すごいな。
日本女性には【忍耐】とか【陰(影?)】という言葉がピッタリだよ···尊敬するわ!

と思います。

だけど私は今自分が持っている本当の心、
悲しい気持ちと、なぜそれが悲しいと感じるのか?
というところを忘れたくない、
考えていたい、と思っています。

焦って今つきつめすぎるとなんだか
家庭崩壊?腹立ち紛れの離婚?とかまで行ってしまいそうで
それはできれば避けたいから
爆弾処理のように慎重に、時間をかけて
私のこれからの気の持ち方、穏やかにいられる道を模索したいです。

ホタルくんに言われた言葉に動揺して、
考え方の解を求めて
言葉をまるっと検索にかけたら、

『こんなモラハラ発言されてませんか?
ズバリ、どう言い返す?』

という、現代女性の反論案サイトに行きつき、

「あれ世間ではモラハラ発言認定だったんだ!
ホタルくん、モラハラマンなのかよ~(笑)」

と少し笑えました。