子供の頃、私はお祭りや盆踊りが苦手でした。
恥ずかしがり屋で、大きな掛け声を出したり踊ったりというのが
どうしてもできなかったし
学校という宿命の場所(!?)以外で
クラスメートと私服で出会うのもなんだか恥ずかしくて
中学に上がって以来、地元の盆踊りに出かけたことは
終了間際にチラッと参加して即引き上げした1回のみ。
そんな私でしたが、昨日家族で地元の盆踊りに出かけてきました。
結果、
めっちゃ楽しい!!!?
まず吊り下げ提灯と太鼓とお囃子でもうわくわくしたし、
地区のお祭りなので出店が安くて気軽に遊べたのが嬉しかったです。
わたあめもかき氷もドリンクもスーパーボール掬いも
みんなみんな100円!缶ビールだって200円でした。
小学生時代の友人を見かけて嬉しくなり声をかけたり、
ご当地ゆるキャラのはばたんに、娘をハグしてもらったり。
終始楽しくて、そんな自分にびっくりしました。
あれ?私はいつの間に「盆踊り苦手」を克服したんだろう?
本当に不思議。
こんなに楽しかったのなら、子供のころから毎年参加して
楽しんでおけば良かったー!なんて、帰り道に思ったのでした。
ホタルくんと結婚した頃に、ホタルくんから
「僕たちは今、人生を春夏秋冬にたとえるなら、夏のところだね」
と言われ、
「え?夏!?もう夏!?まだ春じゃないの!!??」
と思いっきり動揺して返したら、
「夏だよ夏。もうお盆くらいだよ?」
とサックリ言われたことがありました。
そのことがきっかけというわけではないけれど、
最近折に触れて「終焉の自分の姿」とか、
私の人としての完成形はどういったものになるのか?
なんてことを意識するようになっていて、
今回の盆踊り参加のような
子供の頃苦手だったものを克服したり、
食わず嫌いだったもの、避けていたものに手を伸ばす自分、
新しいことを始める自分に気づくと
正しく命を使えているような幸せな感覚になります。
怖がりな自分、消極的だった子供時代の私は
まさに【見る阿呆】だったんだなと思います。
今の私は、そんな昔の自分の手をそっと引いて
きらびやかなもの、にぎやかな輪に入っていく。
新しいことを試したい気持ちが強いです。
子供の頃、私には絶対に無理だと思っていたけど、
もしかしたらこれからは【踊る阿呆】に近づけるのではという期待があります。
すごく単純なことだけど、私はずっと昔から
こんな風な自分になりたかったんじゃないのかな、と思いました。
恥ずかしがり屋でもじもじしていた昔の私の姿は
思い出すとかわいそうな亡霊みたいな感じで、
大人になった私がやっと今
あの亡霊のためにラムネを買い、わたあめを食べて笑い、
盆踊りを楽しんで過去を供養したような気持ちになりました。
20年前の心残りが、やっと成仏した感じ。
20年前の私に言ってあげたいです。
20年したら、あなたは家族でこのお祭りにまた来るよ。
嫌々来たんじゃなくて、楽しみにして来て、楽しんで帰るんだよ。
スーパーボールすくいを3回もやって、6個しか取れなかったんだよ(笑)って。
子供の頃の私だったら、ひねくれていて
「そんなわけないじゃん」とでも思っていそうです。
でも、本当に昨日あった出来事でした。
ウソじゃないので、ブログに書いておく!!