結婚して最初のお正月のことなので、

もう何年も前のことになるのですが、

ちょっと思い出したことを書こうと思います。

 

* * *

 

結婚して最初のお正月、 

私は夫であるホタルくんの実家で初めての年越しをしました。

 

ホタルくんは三人兄弟の長男で、弟が二人いますが

当時二人とも結婚していなかったので(ていうか今も)、

実家のそれまでのお正月は、

 

お義父さん、お義母さん、

ホタルくん、弟くんその1、弟くんその2、

 

という5人で過ごすものでした。

そこにホタルくんの妻の私、コロという兄嫁が来たわけです。

 

弟くんその2が、お義母さんにこう話している声が聞こえてきました。

 

弟くんその2

「お母さん、

 他人が家の中にいるのって、

 疲れるね」

 

 

それに対してお母さんは 完全無言 だった、 という話です。

 

もちろん弟くんは、私本人が物陰でそれを聞いているとは

まったく気づいていなかったと思います^^;

 

実はこれ、私は覚えていなくて、今となっては

台所だったのか廊下だったのかもわからないのですが、

後日実家母に「こんなことがあったんだ」と

かつての私が話したんだそうで、

その話を母からまた私にされたのです。

 

言われても思い出せなかったので

「あんた、こんな話忘れるんだ、すごいわね」

と。

でも、自らは忘れてるこのエピソードを言われて即座に思ったのは

 

「はぁあ!?何が『疲れる』やねん。

 私なんか、住み慣れた実家を離れて、周りに血縁者ゼロ、

 全く違う家庭で全く血のつながらないメンバーの年末年始に

 たった一人で参加して、暖房もない台所で水仕事してんねんぞ!?

 アウェー感はんぱないよ!?

 いつもの正月に、ちょっと他人が混じりこむくらい何よ!?

 それ以外みんな家族じゃん、住み慣れた家にいるんじゃん!

 私はあんたがうらやましいよ!!!

 食べてトイレ行ってこたつでテレビ見てるだけでいいんじゃん!

 兄嫁一人くらい我慢しなさいよ!!

 あんたが疲れてるんなら、私の疲れはその10倍やっ!」


 

て、つい バババババ~~! っと口から出てきました(笑)

(もちろん、ホタルくんの実家では聞こえてしまっただけで、

その場で「ちょっと待ったぁ~!」と出て行ったわけじゃないですよ★)

 

すると母は、

 

「そう、そう、

 あんたが最初にこの話をしてた時も、そう言ってたのよ(笑)」

とのことでした^^;

 

弟くんその2は、気が弱い優しい感じのとてもいい子なので

結構かわいいし、20歳そこそこの男の子なら

突然やってきた兄嫁についてなんてこんなもんだと思うので

彼の言った言葉にどうこう言うことはないのですが

最近ふっとこのエピソードを思い出した時には、

「他人」という言葉がヒュッと胸に冷たく感じることがあります。

 

その時の光景を思い出せないわりには、

言葉だけがじわじわと寂しくしみこんできています。

 

私も義実家を完全には

「実家族」だとは感じられていないと思うので

お互い様かもしれませんが、

他人と言い切ったことは一度もなかったなあ、なんて思うと

 

他人、他人、他人・・・

 

やっぱりしょんぼり来てしまうかな。

 

こんな時はそう!

 

思いっきり心の中で茶化して叫んでしまえばいいのだ。

 

(´0ノ`*)「お義姉様とお呼び!!」

 

と、時々一人心の中で思いっきり笑い、

「おねえさまごっこ」で、もやもやを吹き飛ばしています♪