先日30歳になりました。
29.9歳の時、
「ああ~、やだーーーY(>_<、)Y」
とそわそわ落ち着かず憂うつでしたが
30歳になった途端に
「ハン、もう40までは怖いものなんかないわ」
と切りかわっていました。
「30代」でまず思いだしたことは
エレファントカシマシの「俺たちの明日」
という歌です。
私はこの歌が大好きで、歌詞に
~30代 愛する人のためのこの命だってことに
あぁ 気づいたな~
というのがあるのですが
覚えている限りで、20代半ば頃にはまだ
この歌詞を実感を持って聞けていませんでした。
その前にある部分、
~10代 憎しみと愛入り混じった目で世間を罵り、
~20代 悲しみを知って目を背けたくって町を彷徨い歩き~
という歌詞には 「うんうん、その通りだ!」と思っていましたが、
30代の歌詞には「本当に30歳でそんなこと思う?」と疑っていました。
それがこの1年以内から急に30代の
「愛する人のためのこの命」ということが本当によくわかってきて
「人と繋がる自分の命」が実感できるようになりました。
もちろん、意味はもともと理解できてはいたけれど
そうした重みをともなった「実感」として辿りつけたと思うんです。
生きてきたことで少しずつ心に積もってきたもの、
その30年目の到達点、という気がしました。
私はメンタルが強い方ではないので、
落ち込むことが続くとたまに
「おまえなんか居ちゃだめだろ、みんなに謝れ」的な
自己否定屋みたいなのが出てきて心の中で大騒ぎするのですが^^;
大切な人の死を知った時に、自分の心まで一緒に
壊れそうに痛むことがあるように
私の生もまた、身近な誰かの心に深く食い込んでいて
そう簡単に折ってしまってはいけないものだ、と
今なら後ろ向きな気持ちも打ち消すことができます。
この先、40代、50代、その先で何を見つけるのか?
歌詞には30代までしかないので
予想もつかない上に未来は暗いかも・・・と
具体的でネガティブなことばかり思ってしまうのですが
自分が自分ひとりだけで生きているわけではないという理解は
この先ずっと塗り替えられないことだと思うので
その事実ひとつとっても私にとっては生涯希望になると思いました。
人生どんなふうに幕を閉じるかわからないから
家族への感謝や今の気持ちを少しずつでも表したり
どこかに残せたらいいなと思います。
10年後、20年後、
自分が生きているという保証はないけれど
生きていられたら、それまで私が経験した
悲しかったことと、嬉しかったことを活かして
家族や友達や、誰か知らない人の支えや励ましになるような
知恵の使い方をしていたいです。
今日を乗り越えることが一年で一番つらい、
という人が日本にはたくさんいると思うけれど
どんな時でも、今日で終わりにしようって
絶対に思わないでほしいです。
一度踏みとどまったことのある人ならおそらくその後で
「あの時、人生を諦めなくてよかった」
と思ったことがあるはず。
29.9歳の私が、あんなに怖がっていた30歳を
30歳の私はもう気に入りかけているみたいに、
ほんの少し先に流れる「とき」が
物の見方をすっかり変えてくれることがあります。
私はまた、あと10年、40歳をめざして
頑張ろうと思います