海賊と呼ばれた男/百田尚樹
を読みました。(去年暮れに・・・)
※ネタばれ注意
主人公は国岡鐡造。
出光興産創業者の出光佐三をモデルとしていて、
出光に当たる会社は国岡商店としています。
出光については石油会社というかガソリンスタンドとしての名前だけ、
創業者についてもノー知識で読みましたが
めっっっちゃ面白かったです。
主人公は、社員を大切にする・社員を家族として扱う、
という姿勢が徹底していて全力で社員を教育し
サポートする男だったので
社員たちもそれに応え、どんな苦しい仕事にも心から取り組んで
会社を支えるぞ!という気迫がありました。
(あ・・・なんか日本語ヘン?)
途中何度も目頭が熱くなるシーンがあって
この作品にはまりそうな感じだったのですが
主人公のモデル出光佐三さんって本当にこんなに
素晴らしい人だったのかな~?と気になってネット検索しているうちに
実の娘さんが父親について、
「徹底した儒教的、家父長的男女観を抱いており、
妻及び四人の娘を女こどもとして軽蔑し
その自立を否定し人格的に抑圧した」と語っている。
とウィキにあったので
あ~ うん、そうだよねー。
と、国岡熱にちょっとブレーキがかかりました。
会社(と会社の男たち)と日本への誇りに対しては天下一の男!
だったのだと思うのですが、妻と娘たちには・・・
あ~うん、そうだよねー。(なんだ)
また、最初の奥さんとの間に子供ができなかったということで
離婚していて、そのシーンが悲しかったです。
時代的にしょうがないのかなーと思いました。
でも作品の最後の方で、
あの離婚は間違いだったのでは?と自問するシーンに
読んでいてかえって腹が立ってしまって
「勝手なこといってんじゃねえ!」と思ってしまいました。
なんて書いてしまったけれど、
すごく面白い本だったのでおすすめです^^b
東雲さんっていう人がかっこよかったです。←