三週間の旅行中に
たくさん写真を撮りました。
 
その中でも、私の一番のお気に入りが
こちらの写真です。

Scotland
  
青い空に、交差した二本の飛行機雲。
 
こういった写真は世界中のどんな国にいても
時間さえかければ撮るチャンスはいくらでもあるかと思います。
 
それでもこの写真が特別に嬉しかったわけは
ここがScotlandだったからです。
 
青空を背景に
対角線上に交差した白い飛行機雲、
これはScotlandの国旗にそっくりなんです。
 
この国に来て最初に目に入ったものは
素晴らしい建築物とオシャレな人々でした。
それに引き換え英語も話せないし、
スーパーや駅でまごまごしてしまう自分は
浮いているなあ、醜くてダサいなあ、
カッコ悪くて恥ずかしい、
こんな洗練された国には馴染めないよ…
と思い始めて
なんとなくしょんぼりとしていた時。
 
国家にとって≪宝物≫とも言える
国旗にそっくりな空が見えたことで
初めて気楽にこの国から
「いらっしゃい」
と言われたような、
そんな気持ちになりました。
  
こんなに美しい空を見せてくれてありがとう、と。
 
ついさっきまで
「醜い日本人なんか、さっさと帰国しなきゃ
この国の人に失礼だよ…」
とか思っていたんです。
どんだけ卑屈よっていう話です。
さらに全日本人にも失礼という件。
この空が卑屈な気持ちを吹き飛ばしてくれたんです。   


国旗空が見えたのはたまたまだ、ということは
頭ではちゃんとわかっているんですけどね。
でもうれしかった!
 
この空の全体(?)像はこんな感じです。
 

エジンバラの空
 
この日のお目当ては 
この写真の反対側にあるエジンバラ城でしたが
お城より何より最も心をつかまれ
嬉しかったのが、この空からの贈り物でしたスコットランド
 
Scotlandでの、私のお守り決定!
ということで、時々デジカメで見返して
ニコニコしていました(^^)b

そしていきなりこの日の帰路、バスの中で
現地の人に日本語で話しかけられました。
その人は日本に住んだことがあるのか、行ったことはないけれど
日本語を勉強しているのか忘れてしまいましたが(おい)、
日本から遠く離れた土地で
日本に興味を持っている外国人がいてくれて感激でした。
そして私もこの写真があったからこそ
「私も Scotlandが好きです!」
と自信を持って言えました。
 
この写真を見せると、
「ラッキーですね^^」と言われました。
  
この空に出会えていなかったら
まだその時だってぐずぐずといじけていたかもしれません。
そしてそんな後ろ向きオーラをまとっていたら、
声をかけてもらえなかったのかもしれません。
 
「自分」と自分の「外」というのは
窓のようなもので
自分から心を開いてこそ初めて
新しい空気が流れ込んでくるのかもしれませんね。
この日を境にどんどん、
Scotlandを好きになっていきました^^