『恥知らずのパープルヘイズ』


を読みました。(以下『恥パ』)

 

注意注意1※ネタバレ有り

注意注意2※ネガティブ有り 

注意注意3※長いです

 

「なんじゃあ!? こりゃぁああーー」

てなりました。(-""-;) 


新キャラに魅力的な人物がいない。

誰のことも好きになれなかったし

既存のキャラのイメージまで落とす

不快の寄せ集めでした。


* * *

 

冒頭でフーゴについて

 

「人から裏切り者と蔑まれ― 」


とありましたがここからすでに「???」。

 


  

原作56巻p120ブチャラティのセリフ

 

「行くぞッ! ボートが離れたのなら

おまえたちは『裏切り者』となるッ!」

   

の「おまえたち」 は自分たちのことだし

その覚悟をわかっていて

恥パp21 フーゴに

「ブチャラティたちを見捨てた薄情者であることに―」

なんて言うミスタがもうありえないと思う。

フーゴは薄情者だからブチャラティに

ついていかなかったんじゃないでしょ・・・。

   

それをパッショーネのトップが変わった後になって 

〈お前だけ乗れなくて、このヘタレめ!〉

とばかりにフーゴに命令するミスタ「様」なんて

何の嫌がらせだよ。趣味悪いし意味もないし

嫌すぎる嫌だやめてくれ(/TДT)/

 

  

最終的にジョルノが

「君(フーゴ)こそ最優先事項だった」

と明かす際、

ノトーリアス・B・I・Gを引き合いに出すのは無理がありすぎる。

 

 >君のパープルヘイズだよ。

   怨念で動いているところが君の能力と共通している。

 

どこが?!

パープルヘイズが怨念で動いてるとか初めて聞いたよ。 

そうだったのか!?パープルヘイズ。 


フーゴのスタンドが成長したとして、

その到達点が理想的な着地になるなんて

誰にも予想できないのにジョルノは何を言っているんだ。

 

こんなに押し付けがましいぐるぐる頭も初めて。

ウザすぎるよ。

やたらとジョルノが持ち上げられていたけれど

恥パの中の設定ほどカリスマ性があったなら

あれだけ一緒にいてもなかなか警戒心

解かなかったアバッキオはなんだったんだ。 

 

  

  

    

「ノックしてもしもぉ~し」には、

とりあえずこれ出しておけばイイ!というノリを感じて引いた。


「そいつに触れることは死を意味する」 は

バオーのキーフレーズなのに安売りされて腹立つ。

こんなところで。

  

勝手にトニオさんの父を麻薬中毒者にするわ

その弟を麻薬取引の中枢キャラにするわ

やりたい放題。トニオさんを絡める必要全くなし。

その点乙一のThe Bookでは、

トニオ(店)の出し方がうまかったなあ~。

 

肝心の麻薬ルートだって、51巻p57に

>中央アジアから低価で入ってくる

とあるのをわざわざ潰してまで書くのは

原典の空白を埋めるとかではなく侵食だと思う。

キャラクターかストーリーかを先に考えたあと

改めて原典を読んだらこの箇所がまずい、

じゃあこれが表向きのことであって、

実際は違ったってことにしちゃえ!

という感じ。

 

恥パでは

敵4人のうち2人のスタンド射程がやたら広域だったり

53体各々個別役割持ちの反則スタンドまで現れた。

はっきりいって3割ナイフ反射男のための設定。

ムーロロが墜落するヘリコプターから

どうやって助かったかも書いてない。

シーラEがズッケェロのソフト・マシーンと

「キッス」みたいなスタンドで闘うシーンや、

ムーロロの劇団スタンドが「拍手を要求する」という

設定は面白かったけれど

とにかくジョジョを感じなかった。

 

 

最近ジョジョファンが増えていて嬉しいとは思うものの

この「恥知らず~」を読んで

「すごく面白かった!」というジョジョファンとは

楽しくジョジョトークできる自信がない。


読んでいると 

私の頭の中にいるビーバーが

こんな劣化二次創作を脳内に入れるまいと

必死でダムを作って理解を阻んでいるイメージが浮かんできて

文章がなかなか頭に入ってこなかったから

最後まで読めるのか進むにつれて自信なくなってった程。

わかるまで10回くらい読んだ文もある。

 

違和感MAXの中読み切って

 

「さあ言い訳だけは聞いてやろう」(超上から

 

という気持ちで読んだあとがきで余計にモヤモヤしたわ・・・。

 

そういう場合~そのまま~その時~

 (どういう場合? どの時?)

もう! 指示語が多すぎて

あとがきはこそあどの森かよ(゙ `-´)/ 

(※スキッパーは好きです)

 

一歩を踏み出すことができないのなら

半歩踏み出せって?

それって同じでは??? 

何が言いたいのかわからなかったよ。


>まったくまとまる気配もない文章になってしまっているが、

おそらくそれがこの問題の宿命なのだろう。


 はあ?(゚Д゚≡゚Д゚)? 考えまとめてから出版してよ!

 説明放棄すな!!



p151ブチャラティのセリフから


> 「いや-もういい。わかった」

   と冷たい声で言った。

   それは氷のように凍りついた声だった。

  

     ↓拡大↓


>冷たい声で言った。

それは氷のように凍りついた声だった。


この文章、なんか変じゃない?

 

雪女が寒さに震えてる的な。

 

冷たい声を聞いて凍りついたんじゃなくて

冷たい声が凍りついた声なの?


そしてこの文章は

 

> びくっ、とフーゴは思わず身を固くした。

 

に続きます。

これ、離脱前のフーゴです。う~ん(ーー;)

フーゴはいつからこんな怯えキャラになったんだ。

でもって、こんなことで部下を殺すようなブチャラティを

私は知りません。

 

装丁の紫が綺麗なのと、

挿絵に価値アリ。



読み終わってから、冷たく

氷のように凍りついたわ。