コープで買い物中に
小さな男の子(お兄ちゃん)と
もっと小さな女の子(妹)と彼らのお母さんを見た。
お兄ちゃんが、夕飯に食べたい物のリクエストのために、
「豚肉の~」 「ごまだれの~」
と、料理の説明をしていて
お母さんに
「ああ、しゃぶしゃぶね?
じゃあしゃぶしゃぶにしようか」
とわかってもらえたらしく、
お兄ちゃん
「そう!」 と弾んだ声。
すごいな、
子供のリクエストでしゃぶしゃぶに決定するなんて
おハイソな家庭なんだな
と思ってたら、3拍して
「びゃァアア~~。゚(>Д<)゚。 」と泣き声。
なんと、妹ちゃんが
「しゃぶしゃぶは嫌だ」と泣き出したのである。
お母さんが
「じゃあ○○ちゃんは何が食べたいの??」
と質問すると
なんとなんとなんと、
「うどん~~!!」
Σ(~∀~||;) エッ ←私
せっかくしゃぶしゃぶに決まりかけてたのに
わざわざうどん路線にするなんてなぁ~。
お母さんは
「じゃあお兄ちゃんと○○ちゃん(※妹) じゃんけんで決めようね」
と提案して、
私は失礼ながら見ず知らずのおハイソ奥様とて同じ主婦、
妹(うどん)の勝利を願っているに違いないと思い、
妹ちゃん頑張れ!!頑張れ!!
と勝手に念を送っていました。(見えない位置でしたが)
じゃんけんの結果⇒ 兄(しゃぶしゃぶ)勝利。
妹ちゃんのさらに大きな泣き声が聞こえてきて
私も一緒にガッカリなような。
そう、そうなんだよね。
そういうことで兄妹の溝は深まっていくんだよね。
タイトルは「絆」だけどね。
しゃぶしゃぶいいナーうらやましいナー
でも、それよりも自分の家の献立も決まってないし
他所のしゃぶしゃぶどころじゃない
と買い物の続きをしていたら、
またどこかから
「△△くん(兄)、しゃぶしゃぶか すきやきか
どっちか決めてねー どっちでもいいからねー」
というお母さんの声。
す、すごいなー
それにしても私も自己主張ができる年になるまで
ホワイトシチューが好きなのにビーフシチューばかりの生活だった。
ビーフシチューが出るたび
また茶色のやつ!( ̄□ ̄;)!! 白いやつがいい・・・
といつも思っていたけど、言えなくて。
(小さくてビーフとかホワイトとか名前覚えられなかった)
その横で 兄その2が
「やったぁ、俺 好きやねん!!」
とか言って、母が
「その2くんが好きだからねー」
って。
ビーフシチューが兄その2の好物だと知ったその瞬間、
またしても兄その2との溝が深まったな~~
* * *
・・・途中呼ばれていた妹ちゃんの名前、○○ちゃんは
「タラ」ちゃん と言ってるように聞こえました。
ふ、フグ田家? 磯野家?
まあカナちゃんとかかな。
その日のフグ田家の食事は果たして
しゃぶしゃぶになったのか、すき焼きになったのか
はたまたしゃぶしゃぶ×うどんの
ハイブリッド食卓だったのか。
小さな兄妹のおかげで、
遠い記憶の中で私に
「しゃべれないけれど、思っていることはある」
という時代があったことを思い出すことができました。
親戚の子でまだあまり言葉を話せない
女の子がいるけれど、彼女もきっと今まさに
「伝えられないもどかしさ」の中にいるんじゃないか
会話できないくらいの子でも
「これ好き?」「嬉しい?」
とか、Yes,Noで答えられるような声かけをするのって
大事だな~と思ったのでした。