2020年東京オリンピック開催が決まるまでは


「きっと東京は落選なんだろうな~」

 

と、落選時用の心構えだけをしていたので

東京決定の際には喜びに驚きも加算されて

とても嬉しかったアップ

 

そして自分の中で喜びが一巡りして

落ち着いた時、ふと


「今回の五輪東京開催のニュースは

 拉致被害者の方の耳にも入っているのだろうか?」

 

と思った。

 

北朝鮮はスポーツに国威発揚を懸けているイメージが

あるので(あくまで私のイメージですが)、

豊かではない大多数の国民はともかく

上層部の人々にとっては

オリンピック関連の話は大きな関心ごとの一つだろうと思う。


 

北朝鮮政府にとって大事な外交カードになる

拉致被害者の人たちは少なくとも飢えた暮らしはしていないはずだから

監視下であっても一応 東京五輪開催決定のニュースは

耳に入っているのではないかな。

 

日本人なら基本的に

「やった!」って思えるような話題だけれど

(税金無駄遣いしょぼんダウンっていう反応パターンもあるけどね汗

拉致被害者は、日本語も話したらいけないし

たしか帰国者の蓮池さんの話で

日本に関する情報を耳にした時に

表情を変えたりするのもまずい(チェックされる?)と

いうことだったので

仮に東京決定の話を耳にしていても

おおっぴらに明るい反応はできないだろう・・・


想像したら

不自由すぎて気の毒で仕方がない。

 

私たちの毎日の当たり前の自由がない。

 

日本語を使うことも、こうやって自由にブログを書くことも

日本の慶事を喜ぶこともできない息苦しさ。

日本にいる家族とTV見ながらお茶飲むことも。

日本に残した子供の成長を見守ることも。

 

日本を離れて30年以上経っても、

自分の意志で北朝鮮に渡ったわけでもない被害者は

今でも日本の国民であることに変わりはない。

拉致は要するに「誘拐」事件だから

この大きな国家犯罪をいまだ解決していない日本が

世界平和の祭典をやっていいのかっていう・・・

考えれば考えるほど複雑な気持ちになってきてしまう。

 

逆にそのことにもっと注目して

2020年までに拉致問題解決、全員帰国できれば

自国民の人権を平和的に守る国として

日本は正真正銘ホスト国にふさわしい国だと胸をはれると思う。 

 

北朝鮮も、五輪の威力を重視している国だからこそ

このタイミングで

被害者の偽遺骨をつかませるような国ではダメだと

五輪参加資格を切り札に解決を促すことができないものかな。


正直なところ

30年以上北朝鮮で暮らす人生を想像できないので

むこうで東京五輪開催のニュースを聞いた

被害者の心情も想像できない。

私たちと同じように「嬉しい」と思うのか 

それとも

「私を助けてもくれないのに、お祭り優先なの?」

と失望しているかもしれない。

(私が被害者だったら、後者の考えになりそうなので)

 

ひとつだけわかっていることは、

何も悪いことをしていないのに

すでに30年以上苦しみ続けている人たちがいて
今のままであれば、2020年にはその苦しみが

40年を超えるということ。

 

東京五輪開催決定は、今年の日本の明るいニュースだけれど、

2020年の日本が、より明るく真に平和であるためには

被害者全員の帰国は果たされないといけないことだと思う。


日本人選手が金メダル獲った瞬間に

ガッツポーズする自由がないんなら、

オリンピック見ても全然楽しそうじゃないよ・・・ ガーン


東京五輪に賛成でも、反対でも

その話題について自由に表情を変えて

自由な意見を言う権利が あるんだからねオリンピックhato.

 

当たり前の、本来の姿が

2020年の日本にありますように。


今異常だってことを 私が忘れませんように。