今から約200万年前~約1万年前の時代、
「旧石器時代」は
寒い「氷河期」と比較的温かい「間氷期」という時期が繰り返されていて
氷河期には日本とユーラシア大陸は繋がって
日本海が大きな湖のような状態になっていたそうです。
長野県の野尻湖では ナウマン象狩り が行われていましたが
2万4000年よりあとになると ナウマンゾウはいなくなりました。
旧石器人がナウマン象を狩りすぎたことが原因だとも、
寒さのためにゾウの食べ物がなくなってしまったからとも言われています。
いずれにしても、私たちの先祖がみんなで
大きな象を相手に狩りをして
ゾウ肉を食べていたかと思うと、ちょっとドキドキ。
ウィキでゾウの項目を見ると 発達した鼻の先の突起は
ピーナツから豆腐のようなものまで掴めるとか。
聴覚も嗅覚も優れていて
人には聞こえない低周波音で会話し、
長い鼻を高く上げて遠くのにおいを嗅ぎ、
本気になればあの巨体で時速40キロで走ることもできる、
ゾウと言う言葉がなければ 怪物としか言い様がないゾウ種 ナウマン象。
この時代にあった武器は石を打ち欠いて作っただけの打製石器。
それを木や動物の骨にくっつけて槍やモリにしたもの。
今そんなものを手渡されて さああそこにいるナウマン象(今は絶滅している)を
狩っておいで、今日の晩御飯にするから がんばってね!
とか言われたら(((゜д゜;))) です。
何人くらいで狩りをしたんだろうね。
2~30人は仲間が欲しいかな。
日本で行われた狩猟方法かはわかりませんが
人VS象の狩猟だと
崖から追い落として狩りをする方法もあったみたいです。
自分では思いつかなかった!
それでも勇気のいったことと思います。
小学校の頃に社会の先生が
「みんな昔の人のことを 未開の知恵のない人だと
見下して考えがちだけれど そうとは言えないよ。
考えてみて、ガスが止まったら、どうやって火をおこす?
木を擦り続けて火をおこすと、みんな知っているけれど
ちょっとやそっとで火は起きないんだよ。
TVを使ってる、電話を使ってるみんなは
文明社会で生きているけれど、使っているだけで
その道具の仕組みをちゃんと理解しているわけじゃない。
昔の人は今の君たちよりずっと 生きる知恵があったはずだよ」
と言いました。
先生の話を聞いたのはここまでで、
あとは「どんぐりを食べる」というようなところを
妄想しただけで終わってしまった小学校の社会の授業でしたが
この話のとこだけは 運良く聞いていて本当良かったなあ~
と思います。
自然の中で体一つで生きる知恵というのは
現代では発揮する機会が少ないかもしれないけれど
そんな能力が高い人は今でも ぼんやりと過ごすことより
工夫して発展させて 文明を前に進める人達と
重なっているのではないかなと思うことがあります。
だから
「この人勉強はできるのに工夫はできないのね・・・^^;」 というパターンはガッカリ、
「なんだか不思議な発想だなあ」「知恵のある人だなあ・・・!」 ではキラキラと
その人を見てしまいます。
旧石器時代は環境が厳しいけれど
想像すればするほど、人類の知恵に魅力を感じる時代ですね