水曜夜10時~の 『歴史秘話 ヒストリア』 を見ました
(録画してたやつ)
「日本史を勉強するならとてもいいよ」、
と薦めていただいた番組です
ずっと前に ちょうど今年の大河のヒロイン
新島八重を森三中の一人が演っていたのを見て
とても面白かったのですが 日本史苦手~!!意識から
面白いとわかっていながら遠ざけてしまっていた番組でした。
また観よう!という気になり、とても感謝しています
今回は江戸時代の吉原(よしわら)遊郭のお話でした。
~大門(おおもん)のむこうの極上の夢~
ナビゲーターの渡邊さんが花魁のコスプレ(!?)をしていました。
に、似合いすぎ・・・!
舞妓体験で惨敗した私には眩しすぎるわ(;´Д`)ノ
花魁(おいらん)は3000人以上の遊女がいたとされる吉原の中でも
特に格の高い遊女で、数百人に一人程しかいなかったらしく
世間の男性にとって最上級の理想の恋人であると同時に
ファッションリーダーとして庶民の女性の注目も集めていたようです。
人気花魁の髪型が大流行したことなどから、
庶民女性の目線でも花魁は「娼婦」として
ただ汚らわしく見られる存在ではなかったと想像できます。
全国の遊郭の中で最大規模、
吉原2万坪の広さにぐるりとめぐらせた溝は
「侵入を防ぐため」だそうですが
遊女の逃亡を阻む意味合いもあったんじゃないかと思いました。
(何かで読んだ気がします・そこは壁だった気もする)
出入り口は立ったひとつ、「吉原大門」のみで
ここをくぐれば身分・地位は関係なし!!
上司と鉢合わせしても、戸惑う必要なし!!・・・だったかどうかは知りませんが・笑
私が誤解していたことですが
お金さえ積めば誰でも花魁と親しくなれるのかと思いきや
客は
① 引手(ひきて)茶屋 にて 花魁を紹介してもらう
↓
② 遊女屋 に連れて行ってもらう
↓
③ 引付部屋での初会(しょかい) で初めて花魁に会う
↓
数日後
↓
④ 裏を返す・・・もう一度花魁に会いに行く
↓
さらに数日後
↓
⑤ 花魁の部屋(2F) に通される
⇔ 馴染み(恋人の状態)
という5段階のステップを踏んでいたそうです。
スムーズに行っても
馴染みになるまでに200万円かかるということなので
③の初会で花魁に気に入って貰えずに振られたり
④まで進んでも下座から上座へ行けない
・・・なんてこともあったのかもしれません。
そんなことが続いたら、客の男の人もトラウマになっただろうな
花魁の側に「客を選ぶ権利」があったのは興味深いな!と思いました
⑤の馴染みになった時、花魁から客へのプレゼントが
『名前入りの箸袋』 というのも面白いです
お金に余裕のある遊び人だったら、
人気の花魁たちそれぞれの箸袋を集めて
コンプリートできたかもしれない
でも、浮気がバレたら遊女から袋だたきにされたみたいです。
といっても、「振袖を着せられる」「マゲに悪戯される」 など
おもちゃにされ、遊女たちに囲まれキャッキャ笑われるという制裁だった様子。
私にはそれはそれでオイシイというか
高次元の遊びに思えるんですけどね。←アブノーマル??
それら厳しいルールは全て「理想の恋」のための掟なのだとか。
春にはわざわざ花開いた桜を植え、
散り終わる前に撤去したり、やってきた客がいつでも楽しめるよう
常に工夫された華やかな吉原は
番組の中で「テーマパーク」にたとえられていたけれど
まさにぴったり!
それを聞いて
ああ、あの花魁の特殊な髪型は
ウサギの耳かクワガタのように見えていたけど
ネズミの耳に見えないこともないな
と思ったり(笑)
高級な大人のテーマパークやね