麒麟の翼/東野圭吾
を読みました
※注意ネタばれあり!!
「加賀シリーズ最高傑作」 という帯の煽りでしたが・・・
・・・そうか?? |д゚)
と思ってしまいました。
ハードの装丁は綺麗でかっこよく
加賀シリーズにふさわしい
と思いましたが私の最高傑作は今のところ眠りの森だなぁ
私が加賀刑事に求めている要素がなんなのか
はっきりしたね。(前からはっきりしてたけど・笑)
言葉は交わさなくとも
息子のために行動する(した)父、
父のために行動する息子、
という構図は
加賀さんの父子関係の息子サイドの変化に
影響を与えましたねー。
ラストの加賀さんを見ると、
むしろこちらが本編で、主役にみえた被害者(父)とその息子が
モブに見えてちょっとかわいそうでした^^;
水天宮、謎の折り鶴の話は面白かったです。
「ブログ」が出てきたり、水泳部の裏特訓が出てきたり
現代に合った要素、実際にありそうな出来事にドキっとします。
日本橋の麒麟像もいつか見てみたいと思いました
ミステリ部分に関しては
真犯人を初登場時に 「こいつ 怪しい!」
と思えた人はきっといないと思います。
トリックをあばくことは私にはできませんが
せめて犯人を「勘」で「当て」たい私。
一文たりとも無駄なシーンってないんだったっ!!!
東野作品を読んでいるときには
終わりに近づくといつもそう思い出して反省するのですが
今回も華麗に真犯人をスルーして
ここは手抜き加減で読もう、
と思ったところでまんまと犯人出されてたっていうね。
やられたー感と、でも
そいつが犯人だなんてずるいぜ!
という悔し紛れ八つ当たり感があります
読んでから時間が経ってしまって
今のイメージは加賀さんの存在は薄れていて
一人で子供を育てると決めた女性と
息子の回復を祈る母が気になるなあ、
物語なんだけど、気になるなあ、
幸せがやってきますように、と思った本でした。
月ごとに色を変える千羽鶴が印象に残っています