「カミーユの庭」


文・絵 マルチーヌ・ドゥレルム

訳 工藤 直子



カミーユの庭 という絵本を読みました。


背表紙だけ見て、手に取る直前まで

画家の「カミーユ(ピサロ)」の画集か何かだと

思っていました。

表紙を見て、

「あ、ちがう・・・」

とすぐ気付いたけれども

鉛筆の線にそのまま水彩で色をつけた

淡い優しい表紙がいっぺんに好きになって借りました。

 

始まり方はこんな感じ↓


『 カミーユは けっして庭のはずれには いかない


 そこで 庭がおわりになるのを みたくないから


 ブランコに のって たかくひくく ながめるだけ


 庭を サラダの水きり籠のように ゆさぶって』

 

挿絵を見ると カミーユはアイリスらしき花の茎までしか

身長のない 小人のような女の子。


物事の終わりの 悲しいところ、寂しいところを

知りたくない。

素敵なものの裏側を あえて 見ない。

好奇心は子供の代名詞みたいだけれど

もうひとつ 好奇心とは真逆の子供の姿だよなあ、

と、しみじみ 子供にだけわかる

小さな宝箱の中の終わらない世界を思い出しました。

(意味不明な文ですみません汗