容疑者Xの献身/東野圭吾
を読みました
注意※ネタばれあり!
毎度のことながら
トリック、読めませんでした。
まさか こんな結末とはっ 。゚(T^T)゚。
この作品を 素敵だなと思ったのは
この一文。
■世界という座標に、靖子と美里という
二つの点が存在する。
彼にはそれが奇跡のように思えた。■
私は数学が大の苦手で、
数学=理解できない
理解できない=数学
って感じで、今もそうです
でも数学に対して
「素晴らしい」を通り越して
「美しい」という人を実際に知っているので
石神が憧れの二人を
座標の中の点として表現したところに
最後まで数学者らしさを感じました。
私はもし 自分の命を救ってくれた人がいても
そのあと残りの人生で
「自分の100%をその人のためにささげる」
なんていうことはできないと思いました。
同じようなことがあっても、
誰もが同じように行動することはないんだよなあ。
そして、人って分からない・・・。
初めて読んで、数学者石神の心の内を
想像できた人、いるだろうか??
もちろん小説の中の人だけれど。
人の心の中がわかるなんてこと、あり得ないよなあ。
ちょっと久々にそう思いました。
人は樹のように、見えている部分からだけでは
根っこは想像しかできない。
樹を見て、葉を見て 花を見て
知っているような気になってしまうだけ。
ガリレオシリーズ、初めて読みました。
次も読みたい、早く読みたい