カレンダーをめくって、4月に。
4月のねこ。
芝の上で 「んー」 と
目を細めてる写真。
3月のねこはお別れ
もう見ることはない。
嫌なことも
嬉しかった日も
すべてを過ぎて4月を迎える。
愛おしい かけがえのないものが
たくさんたくさん
あった3月に もう一度戻りたい。
かえしてほしい。
そんな風に
魂が燃えるほど
思うことがあるよね。
すごくさみしくて辛い時
自分の心の一部を削りながら
泣くような時に
一度試してみてほしいこと。
ほんのちょっと目を細めて
苦しみの中心からちょっと
見つめる場所をずらしてほしいんです。
そうやって いまそこにある大切で
温かい たったひとつの心を
悲しみから守ってほしいです。
失ったかけがえのない人のことを
そのまままっすぐに考えるのは
悲しすぎるんです。
そしてあなたが 弱ってしまう。
その人を別のイメージに置き換えて
そのイメージのことをひたすら
思ってみてください。
たとえば
満開の桜のような人だったなとか
夏の野原に立つ大木みたいな人だったなとか
キラキラした日差しまでイメージして
置き換えて
置き換えて
ふわふわした子犬みたいな子だったのなら
なでなでするような気持ちをもって
思い出す。
私の場合は
火の灯ったロウソク、あるいは
夜の灯台のイメージ、
そのシンボルをひたすら心に描いて
その人と一緒にいるような
たとえ錯覚だとしても
昔の心の穏やかさを思い出して
寂しさから身を守ったことがあります。
今でもお店で売られている
いろんなキャンドルを見るたび
少しだけ元気づけられます。
大事な人には
もう二度と会えないかもしれないけど
そのシンボルが 実在するものなら
目にするたびに
ささやかだけれど
励まされるものです。
辛いことのまっただ中にいるときの
おまじないです。