「手紙」/東野圭吾を読みました夜の街

 



要所要所で グサっとくる小説だった手裏剣


 

巻末の解説なんかは

読むと 自分感想と微妙にずれたりして

余韻に浸れないことがあるから

ふだん読まないけれど、井上夢人さんの解説は

なんとなく読んだ。

どこにもひっかかることもなく

すんなり入ってきて嬉しかった宝石ブルー

 

注意注意※ここからネタばれあり!!

 

   

犯罪のニュースを聞いた時

「犯人は○○歳くらいの男で身長~」など

まだ捕まっていない犯人の特徴が

兄と一致していたような時、

家に兄がいないと


「ま、まさか

えだまめ兄ちゃん・・・・!!!」えっ

(※私が2人目の兄を呼ぶ時のあだな。)

  

とか思ってしまうことが時々あった。>ごめんねアニキ

なぜか犯人じゃないかと疑うのはいつも2人目の兄あせる

身元不明の被害者のイメージは1人目の兄のイメージ。

   

家族の犯罪を想像するのは

悪いことだろうけど

子供のころ、

自分の名字があんまりないのも

もし親族から犯罪者が出た場合

「逃げ場がないじゃん」

と思ったことがある。

「不利だ」とも。

「結婚して名字が変わったら隠れられるかな」とも。

 

「逃げ場がない」とか「不利」とか

なぜそう思うのかを意識したことはなかったけど

手紙を読んで納得納得。

 

「名字が変われば・・・」のあたりは

社会には 自分が想像したよりも

ずっと厳しい排除力があることが

小説には書いてあって、重かった。

 

ビートルズを改めて聴いてみた。