高い理想を持っていて
真面目だった
リュックの中の荷物は
どんどん重たくなっていって
それでも立ち止まってはいけないと
思っていたきみ
そんなきみがある日いなくなった
リュックの中に何を持っていたのか
もう誰もわからない
知ることもない
私ときみとは違うから
違う人間だから
一緒にその荷物を持つことは
できないけれど
せめて一緒に立ち止まって
あるいは腰かけて
休憩できたらよかったな
大切に持っていったものが
あたたかく 幸福であり
愛で そして命でありますよう
包まれていて いま
きみが笑っているといい