bohemian_rhapsody リンゴォ☆ロードアゲイン-これからの昨日


 

私たちは

 

 それを 

 

忘れることがないようにと 

旅行を計画して知らない街へ

 

 ふたり 

 

とても楽しかったね。

  

そこにあの子がいたら もっと楽しかった、

そういう可能性があった、

絶対にあった、と思う。

思うけど、ない。

  

何を忘れないようにしているのか

ときどきわからなくなる。

  

ふたりで歩いた道を 

眺めた景色や耳を過ぎた風の音を

 
あの子とも一緒に感じたのならまた少し

それらは違っていたんだろうな。

  

記憶の中にある情景に

 

「もしも」

 

を加えたら

熱くも冷たくもない

質量のない

四次元の思い出ができてしまう。

 

ごめんね。

なんとなく、悪いことのような気がする。

だから怖くなる。

 

でも例えば一夜限りの

幻想の夜行列車にあの子と同乗できるのなら

私はその切符がなんとしてもほしいです。