昔のメールを読み返してる。

銀色のケータイ。

 

あの頃ありふれていたもの全てに

今は保護をかけている。

 

私の好きは顔に出る。

だから

尻尾がなくても

言葉じゃなくても

十分にあの子には

伝わっていただろうね。

そう信じている。もうそれしかない。

 

人を好きだと想うことができて

その人に想われることができて

十分に幸せなはずなのに

それでもあの子には

わかりすぎるぐらい

わかっていてほしかった。

  

尻尾はないんだからしょうがない。

でも言葉はあったのに。

タイミングなんか気にしてたから 

もう思い出しかない。

忘れないようにと願うだけで精一杯。

  

好きなものには「好き」、

大事なものには「大事」っていつでも

伝え続けることはとても大切だったらしい。

   

抱えるだけじゃ辛すぎる。

届かなくなってから

土や空に叫んでいたんじゃ遅すぎる。