世の中には、さまざまな安全野郎がいます。
セシウムとカリウムが同じものだと思っていて、
すぐに「バナナ！」と言い出すポコチン野郎や、
「不検出」と「検出限界値以下」という言葉の
違いに猛烈なこだわりを見せる、まとめ野郎。
さらに、このたびニュータイプの安全野郎 が、
僕のTwitterを荒らしてくれました。その名も！
「食塩水野郎」。
樹木を燃やせばセシウムが濃縮するのは、
林野庁の焼却灰実験でも明らかなんですが、
「セシウムが濃縮なんて、食塩水かよ！
プギャー！」と言ってしまうニュータイプの
安全野郎が現れてしまったのです。
彼らは、「福島第一原発周辺の線量は
ラドン温泉よりも低い！」などと、メルヘンを
極めており、ぜひとも福島第一原発健康法を
自らの体で証明していただきたいんですけど、
僕が「どんど焼きの灰を検査するぜ！」と
明言しているのに、面倒臭くカラんできました。
焼いたり、乾燥させたりして、密度を上げれば、
自然とセシウムは濃縮される。雪国まいたけを
検査した時にも使った手法ですが、放射能は
水分を飛ばし、密度を高めることで濃縮できる。
こんなのは、測定の基礎知識中の基礎知識で、
偉そうに語る話でもありませんが、一度も検査を
したことがない人には理解できないのでしょう。
バカはカラむんじゃねぇよ！
このブログは、日頃から科学野郎が読んでおり、
もし僕が間違えたことを書けば、すぐさま横から
プギャーされるシステムになっているのです。
バカのお節介は無用。
僕が間違えたことを書かないように見守る係は
既に存在しているので、科学的知識が皆無の
オッサンが、あえて目をギラギラさせる必要は、
まったくありません。
平日の昼からTwitterでカラんでいるヒマが
あるんだったら、ラドン温泉よりも線量が低いで
お馴染みの福島第一原発に行って、ホルミシス
効果で元気になってこいよ、バカタレ！
こちとら、「測定王に、俺はなる！」と言って、
ワンピースよろしく、ベクベクの実を食べました。
かわいい女のコを見ると、股間がガッチガチに
なってしまう副作用がありますが、おかげさまで
一部の奥様の間では、どこぞのトナカイ並みの
黄色い声援を浴びるようになりました。
オマエも食うか？
ここは、毎日セシウムを検査するブログです。
すべては「数値」と「スペクトル」が物語ります。
僕が天才だろうとバカだろうと、すべては数字が
真実をあぶり出してくれるので、僕の偏差値など
まったく関係ないのです。
目の前にあるものが、「真実」。
例えば、どういうことかを説明しましょう。
今回、検査してみる商品は、こちらです。
栃木県鹿沼市の「鹿沼土」。
このあたりは、良質な土が取れることから、
肥料メーカーがたくさんある所なんですけど、
残念ながら、放射能のホットスポットにあたり、
肥料にも大きな影響が出ています。
以前は２００ベクレルを超えるような肥料も
見つかっており、他のメーカーがどれくらいの
数値になっているのかが気になり、このたび、
検査をしてみたのですが・・・。
もしかすると、中身の土や石の性質によって、
セシウムにも差があるかもしれないのですが、
この肥料は、どんな感じだったのかと言うと！
１８ベクレルでした。
測定下限値を超えたため、検出が確定です。
ビスマスなどの影響もあるかもしれませんが、
ビスマスだけで、この数値ということはないと
思いますので、少なからずセシウムを含む。
このため、千葉県柏市のような汚染地域では
使ってもいいかもしれませんが、関西地方など、
汚染を免れた地域では使用を考え直した方が
良いのではないかと思われます。
これはおそらく、栃木県鹿沼市全体に言える
話ではないかと思われ、肥料メーカー全体の
大きな危機だと言えるかもしれません。