これは、僕がちょいとヘコんでいた時の話です。

人間、生きていれば、ヘコむことだってあります。

「人生、楽ありゃ苦もあるさ」。水戸のア●ルこと

水戸の御老公様も、何十年も前から歌っております。


ただ、そんな時に、励ましてくれたり、元気を分けて

くれる人と言ったら、やっぱり「親友」という存在です。

そして、僕の親友と言ったら、この方・・・。


とおる氏。


先日、EXILEのオッサンとの交際報道が流れた

上戸彩ちゃんに、「上戸彩ちゃんもババァだから、

あんまり関係ないや!」と言い放った、好きな女が

志田未来ちゃん(17歳)でお馴染みの男が、とおる氏。

無職のため、毎日がマーヒーで、しょうがありません。


そんな「とおる氏」から、ある日の夕方、突然、

電話がかかってきまして、いつもと変わらない

テンションで、「秋葉原で萌え萌えしない?」って

提案をされたんです。


「大丈夫か?」とか「メシ食ってるか?」とか

普通なら気遣う一言もありそうなのに、何も言わず、

今までと何も変わることなく接してくれる、とおる氏。


これが「親友」ってヤツなのかな?


今の僕には、どんな小さな優しさもありがたく、

とおる氏の優しさに、思わず涙が出そうでした。

直接言うと恥ずかしいから、何度も心の中では

「ありがとう!」って、つぶやきました。


そして、秋葉原で待ち合わせた時の「とおる氏」は、

ちょっとポッチャリ気味の、かなりムチムチしている

推定年齢25歳~26歳ぐらいのメイドの女のコに、

クドクドと店のシステムについて質問してました。


一応言っておきますけど、とおる氏は、その店の

メニューも覚えるほど、何度も通っているので、

システムの説明なんて、まったく必要ないんです。

結局、ただメイドの女のコと話したいだけなんです。

登場方法まで、いつもと変わらない!


僕が声をかけると、「おぉ、ちだいさ~ん!

今日はどこに行きます?」と、しわくちゃの

チラシをたくさん広げました。これだけたくさんの

チラシをゲットするために、とおる氏はどれぐらい

秋葉原をウロウロしたのだろうか。


きっと、とおる氏なりのホスピタリティなんだろう。

「どんだけチラシ持っとんねん!」とツッコミを

入れさせ、いつもと変わらない空気を作るために。


しかし、実は僕、行きたいお店を決めていました。

そのお店とは、今、秋葉原で最も注目されている

萌えなお店! それが・・・!!


萌え萌えな浴衣姿のお姉さんが、その手で

直接ニギニギしてくれる、萌え萌えお寿司!


チダイズム~毎日誰かを笑わせるブログ~-HBC002


チダイズム~毎日誰かを笑わせるブログ~-HBC003


「なでしこ寿司」。


できることなら、お寿司ではなく、僕の下半身の

活きが良いネタを、なでなでの、シコシコの、

ニギニギしてもらうことができないものかと

思いますが、何はともあれ、店に入りました!


ちなみに、ここから先は、お寿司の写真も含め、

一切の写真撮影が禁止されていたため、すべて

文章のみで紹介したいと思います。


お店に入るなり、まず驚かされたのは、その内装。

萌えなお店の多くは、内装が非常にチープですが、

このお店の中は、本格的な寿司屋のカウンター!

本物の寿司屋だと言っても、遜色ないくらいです。

テーブル席はありません。オールカウンターです。

でも、内装は、ものすごくしっかりしています。


そして、唯一、普通のお寿司屋さんと違うのは、

握ってくれるのが19歳~25歳までの女のコ。

しかも、寿司屋になるために、何年も修行を

積んだレベルではなく、「今までに趣味で一度

作ったことがあるんですけど」的なレベル。


手元が完全に、ぎこちない!


えぇ、普通だったら、「1、2、3、ハイ!」って感じで

パパパッと握るのが寿司っていうものですけど、

「1、2、3、ムニッ、ギュッ、モニョッ、ムニュ・・・、

ギュッ、ギュッ、上がり!」ぐらいの、ぎこちなさ。


普通の寿司屋だったら、「テメエの手垢でも

食わせる気か! そんなにベタベタとシャリを

触るんじゃねぇ!」とブチキレてもおかしくない

レベルですが、どうしてなんでしょうか。


萌え萌えしちゃいます!


一生懸命作っている感じがするからですかね。

ちなみに、一番気になるのは、お値段なんですが、

注文できるのは、寿司10カン、茶碗蒸し、味噌汁、

巻き寿司、デザートがついた3000円のコースのみ。

これで足りない場合には、追加でネタを頼めます。


要するに、最低でも3000円以上かかるんですが、

お通し(300円)やお酒代を考えると、なんだかんだ

5000円くらいはかかると考えればいいと思います。

ただ、話題性を求めて、知り合いを連れていくには、

寿司だけに「ネタとして最高」なので、けっして高くは

ないのではないかと、僕は考えます。


僕が行った日は、平日の夜だったんですけど、

17席のカウンターは、サラリーマンで満席ですし、

次から次へと予約が入り、たまたま予約もせずに

すんなり入れたのは、かなりラッキーだったよう。


肝心のネタは、思っていた以上に新鮮であり、

魚をさばくのは、厨房の裏側にいる職人さん。

女のコたちがやるのは、最終的な「握る」という

行程だけなので、基本的な心配はありません。

ただし、寿司は全体的に、けっこう小さめです。


その代わり、ムラサキ(醤油)は、彼女たちが

ハケで塗ってくれるため、自分で醤油をつける

必要がないという、まさかの「江戸前スタイル」。

時には、塩で炙った寿司まで出てきます!


おそらく、その季節によって、魚の旬が変わるため、

メニューも少しずつ変わるんでしょうけど、この日は

ブリのあぶり」という、オヤジギャグもほどほどに

してほしいようなメニューも登場しました。

もちろん、おいしかったですけどね。


唯一、文句があるとしたら、最後に出される

「巻き寿司」のクオリティーが低いことでしょうか。

萌えを意識したばっかりに、ソーセージにチーズ。

こんな邪道にもほどがある巻き寿司が出てくるため、

今までの「おいしかった」を台無しにしてくれます。


巻き寿司を、別のものと交換することができれば

最高のお店なんですが、この「涙クオリティー」の

巻き寿司を、問答無用で食わされるというのが、

このお店の洗礼となっております。


ただ、全体的には合格点を出せるお店です。

皆さんにオススメできるお店と言えるでしょう。


と、『チダイズム』的なお墨付きを与えたところで、

この後の課題は、このお店を存続できるかどうか。


実は、神田に同様のコンセプトのお店があり、

どうやら現在は閉店しているようなんですけど、

僕の予想では、実は秋葉原、外国人観光客も多く、

さりげなく回転寿司激戦区でもあり、秋葉原なら

やっていけるのではないかと思います。


メイドカフェより客単価は高いですし、もしかしたら

注目すべきビジネスモデルだと考えられるのか。

いろんな意味で興味深いお店であることは

間違いないんですけれども・・・。


ここで、隣に座っていた「とおる氏」が、

まさかの一言をホザき出しました。


「ちだいさん、ごちそうさまで~す!」


えっ? えっ? えっ? 常識で考えたら、ヘコんだ僕に

むしろオゴってくれるぐらいの勢いだと思うんですが、

まさかまさかの「ごちそうさま」宣言。3000円以上を

僕がオゴるみたいな展開になってきました。


「おい、とおる氏! いつもと変わらなすぎるだろ!

俺の身に、どんなことがあったか知ってるだろ?」


僕は言いました。ヘコんでいる今の僕の状況ぐらい、

いちいち説明しなくても、わかっていると思ったから。

すると、ここでとおる氏が衝撃の一言を発したのです!


「へっ? 何のこと?」


えっ? ちょっ、おまっ・・・。まさか、僕の身に

どんなツラい出来事があったのか知らないのか!

いつもと変わらない感じで接し、僕を元気づけようと

してくれたんじゃないのか!


「いやいやいや、ブログ炎上してたでしょう!

しかも、1ヶ月以上、記事を削除したでしょう!」


「えっ? そうなの? 最近、会社を

辞めてから、ネットも解約したから、

最近、全然ネット見てないんだよね。」

「でも、『チダイズム』ぐらいチェックしてるだろ。

ネットがなくても、ケータイで見れるんだし!」

「パケ放題じゃないから、最近、

『チダイズム』も見てないよ?」

えぇぇぇ!?!?(゚ロ゚ノ)ノ


まさか、僕を気遣って、いつもと変わらない感じで

接してくれたんじゃないのか? わざわざ1時間以上

秋葉原を歩いてチラシをゲットしてくれたのは、

僕を元気づけるためじゃなく、ガチだったのか?

僕を元気づけるどころか、ただ自分が秋葉原で

萌え萌えしたかっただけなのか?


心の中でつぶやいた

「ありがとう」を返せ!

バカヤロー!


結局、わけもわからず、とおる氏の分まで支払い、

気持ちも大打撃なら、財布の中まで大打撃をくらい、

とおる氏とは、二度と秋葉原に来るもんかと思った

秋葉原の夜でした。まぁ、そうは言っても、きっと、

また来ちゃうんですけどね。おしまい。