仕事がきっかけで10数年お世話になっている方からベース2本の修理を依頼頂きました。
※こちらは完了後の写真
2台ともパールホワイトで並べるといい画になります。
Voポッドが固着し回らなくなり、音が出ないと言う症状。
↓問題のポッド 250KΩ(Aカーブ)
(個人的にVoはBカーブを使う方が好き)
トラスロッド確認、弦高調整、フレット磨き、指板清掃蜜蝋保湿をして終了。
↓清掃前11フレット、磨き後12フレットとの比較。
蒲哲也
↓12フレット以降を指板清掃蜜蝋保湿した比較。
蒲哲也2台目 TUNE NARUSEモデル
一見YAMAHAと同じような症状に思えるかもしれませんが、確かにポッドを替えると言うのは一緒ですが、実はこちらはなかなか思うように行きませんでした。
と言うのも、まずキャビティからプリアンプを出す為ノブを外そうとしてゆっくり引き上げても外れません。
よーーーーーーく観察してみると、ノブの上部が蓋になっており、蓋を開けた後、中の小さなナットを緩めないとノブが外れない構造でした。
これに気付くまでにまあまあ時間掛かりましたが、こんなに小さなソケットを持っていない為、先が細いラジペンで何とか外せました。
↓件のノブ。ちゃんと溝も切ってある。
ポッドをよく見てみると、通常の高さの物にブラスのエクステンションのような物で更に高さをつけている初めて見るタイプのポッドでした。
↓プリアンプ。ポッドは既に外した状態。
↓右側のコバルト色のがエクステンション
↓並べた状態。
TUNEの専用パーツなんでしょうか?
ノブにしてもポッドにしてもメーカーの”素人が勝手に触るんじゃねー”的な凄い拘りを感じます。
約35mmほどの高さなんですが、とりあえず大須で使える部品を探しましたが、当然同じ物は無く、かろうじて30mmほどのロングシャフトが見つかった為代用しました。
他の4本に比べ短いですが、ギリギリノブを取り付ける事が出来、無事復旧しました。
各EQの利き方がハンパない。
いいベースだなー。
いやー、とても勉強になりましたー