わさび便り -5ページ目

「見つけた!」

軽やかな声に振り返ると女性がふたり。

おぅ 来たな。奥田が慣れた声で答える。

人多いわね。と奥田にいいつつ、ひとりは奥田と眞也の間にするりと入った。

綺麗なコだな。そう思いながら奥田の横に寄り添った女性を見ていると、

彼女はすっと視線をよこし

「だぁれ?」と尋ねるように首を傾げながら眞也を見つめてきた。

すこしどぎまぎしながら奥田に視線をずらすと

「晶子ちゃん。俺のカノジョな」

と言ってウインクしながら奥田は豪快に笑った。

「カノジョの晶子です。よろしく」カノジョは軽やかに笑う。

「それから、朝子ちゃん。」

と言う奥田の目線の先に もう一人。軽く会釈を寄こしながら名を名乗った。

「岡田です。」眞也も短く名前だけの自己紹介をする。

「さあ、揃ったところで どこか涼しいところでメシにするか」

眞也はもう少しウイスキーを啜りたくもあったが、そこは先輩には逆らえない。

一行は次の店へ煌く道を歩き出した。

 

 

 

 

「巻き爪」

ご存知だろうか?
爪のフチが内側に入っていくのです
これ、酷くなると
肉にくい込んで痛いなんてもんではない
アタクシこれの酷いやつなんです
 

 
 
 
 
なので
 
 
「処置」しました。
つまり
くるりんぱ!ってなった爪はどぉ~しようもないので
爪を
 
 
 
剥ぐ
のです・・・
2週間ほど前に右足を
本日
 
「爪を剥ぐ」ってぇのは古今東西 拷問のスタンダード
痛いっす
ま、モチロン麻酔をするので 拷問ではないけれど
まず麻酔が・・・痛い・・・
声、出ます・・・
んで 爪の真ん中に ニッパーみたいなん ぶっさして・・・(以下自粛)
 
今、麻酔も切れて じみ~に痛い・・・
でもこれできっと あの長年の痛みから解放される!ハズ!
(次に生える爪が巻き爪にならない保障はないのよ・・・)
 
全国の「巻き爪もち」のみなさん!早めに 「 矯正 」することをオススメしますよ!
症状が軽ければまだ矯正でなんとかなります!
「 剥ぐ 」 んは 最終手段です!
 
 
 
あぁ・・・痛み止めのも・・・
 
 
 
 

 

で、最近どうなんだ?

天気の話でもするように奥田がさらりと聞いてきた。
ええ、なんとか…やってます。
そうか、ならいいんだ。
大丈夫、ちゃんと笑顔を作れた筈だ。眞也は作った笑顔を貼り付けたまま考える。まぁ、バレてるよな。そう思ったら本当の笑顔になった。
どぉした?
すかさず奥田が聞いてくる。
いや、なんでもありません。
お見通しだな。
昔からそうだった。奥田は人の心の奥底がみえるのではないか?と思った事さえある。そして、それに何度も助けられた。奥田が居なければ今の眞也はいない。文字通り、居ない。
日も傾き少し風の通り始めた広場は昼間の熱気を残しつつも心地よい空間へと色づいてゆく。
琥珀色の液体を啜りながら眞也はうっすら酔いを感じはじめていた。