「見つけた!」
軽やかな声に振り返ると女性がふたり。
おぅ 来たな。奥田が慣れた声で答える。
人多いわね。と奥田にいいつつ、ひとりは奥田と眞也の間にするりと入った。
綺麗なコだな。そう思いながら奥田の横に寄り添った女性を見ていると、
彼女はすっと視線をよこし
「だぁれ?」と尋ねるように首を傾げながら眞也を見つめてきた。
すこしどぎまぎしながら奥田に視線をずらすと
「晶子ちゃん。俺のカノジョな」
と言ってウインクしながら奥田は豪快に笑った。
「カノジョの晶子です。よろしく」カノジョは軽やかに笑う。
「それから、朝子ちゃん。」
と言う奥田の目線の先に もう一人。軽く会釈を寄こしながら名を名乗った。
「岡田です。」眞也も短く名前だけの自己紹介をする。
「さあ、揃ったところで どこか涼しいところでメシにするか」
眞也はもう少しウイスキーを啜りたくもあったが、そこは先輩には逆らえない。
一行は次の店へ煌く道を歩き出した。



