日刊スポーツより
水川あさみ(40)が、今夏開始のTBS系金曜ドラマ「笑うマトリョーシカ」(金曜午後10時)に主演し、新聞記者役に初挑戦することが2日、分かった。主人公が追う謎多き秘書を玉山鉄二(44)、若き政治家を嵐櫻井翔(42)がそれぞれ演じる。
早見和真氏の原作小説をドラマ化。未来の総理候補とされる人気政治家と、有能な秘書に接したヒロインが「この2人…何かがおかしい」と違和感を感じ、奇妙な関係を暴いていく。政治家清家一郎の栄光の裏では不審な事故がいくつも起きていたことを知り、自らの父親の事故死ともつながっていくことになる。人間の欲望を描いたヒューマン政治サスペンスだ。
水川は「人の“業”や他人には見せたくない人間の側面にある“謎”の部分が描かれている」と作品の魅力を語り、役どころについて「行動力があり、不器用なくらいまっすぐな女性。人としておもしろいなと」。玉山、櫻井とは共演経験があり「いいハーモニーを生んでいけたら」と話す。
秘書役を演じる玉山は、「人間の欲望やえぐみを生々しく描いた斬新な作品」とし、初共演の櫻井と「いい違和感を生んでいけたら」。報道番組で政治家インタビュー経験もある櫻井は「今度はフィクションとして政治家を演じることになり、自分もそのような年齢になったのかと驚くとともにうれしくもありました」と話している。
3人のコメントは次の通り。
▽水川あさみ
原作を読ませていただいて、人の“業”や他人には見せたくない人間の側面にある“謎”の部分が描かれているところに興味をもちました。私が演じる道上は、行動力があり、不器用なくらいまっすぐな女性です。好奇心が強く気になったことは突き止めずにはいられない性分。人として面白いなと思いました。新聞記者という設定に捉われすぎずに、そういう彼女の人間性に深くフォーカスして演じていきたいです。また玉山さん、櫻井さんという共演経験もあってよく知ったおふたりと、いいハーモニーを生んでいけたらと思っています。さまざまな謎が絡み合う中で、道上は視聴者の皆さんと同じ視点で進んでいきます。1つ1つ謎を見極めながら、没頭していく道上の生々しさが見てくださる方にも伝わればいいなと思います。
▽玉山鉄二
本作は人間の欲望やえぐみを生々しく描いた、斬新な作品だと思います。その中で僕が演じる鈴木は、櫻井さん演じる清家を総理にするためなら自分のものを全てささげるような男です。その関係がはたしてピュアなものなのか。鈴木が清家を利用しているのか、それとも利用されているのか…、よく分からないその複雑な関係性を、推測しながら楽しんでいただけたらと思います。水川さんとは、約20年ぶりの共演になります。お互い環境も変わって大人になりましたが、会ってみたらまったく変わっていなくてホッとしました。櫻井さんは、「今まで出馬してなかったんですか?」と思うくらい、清家役がぴたっとハマっている感じが僕の中であって。共演は初めてですが、僕が思い切って自分をぶつけることで、それが“疑惑”に映ったり、“いい違和感”を生んでいけたらいいなと思います。
▽櫻井翔
これまで報道番組で政治家の方にインタビューしてきた自分が、今度はフィクションとして政治家を演じることになり、自分もそのような年齢になったのかと驚くとともにうれしくもありました。最近はニュースで政治家の方を見るたびに、“何かヒントはないか”という視点で、つい観察もしてしまいます。また、同世代の水川さんと玉山さんと同じ目標に向かっていけることもうれしく思っています。水川さんとは約10年前にかなりコミカルな夫婦役でご一緒して以来なので、シリアスな本作で対峙(たいじ)できることがとても楽しみです。初共演となる玉山さんとは作品同様に、現場でも頼りながら過ごしたいと思っています。マトリョーシカの殻を外していくように、さまざまなことがどんどん出てくるストーリー展開で、視聴者の方をどうだましながら話が転がっていくのか。今まで感じたことのない“違和感”を楽しんでもらえる作品にしていきたいです。