地震の日は歩いて家に帰ったり、親戚の安否を確認したりと

大変でしたが(東北の被災者のことを思ったらこんなこと言ってはいけませんが)

無事でやっております。

東京はところどころ停電等はし、電車のダイアも乱れてはいるけど

まったく普通に生活するには問題ないレベルだと思ってます。

その中物資が買い占められているという現状に少し戸惑いを感じます。

今回の震災においては、情報伝達が早かったために早急に対応できたこともあれば

情報の伝達の速さゆえの混乱というのも多発していると思います。

ケータイによる情報アクセスの進歩、ブログやソーシャルネットワークサービスの普及によって

双方向の情報授受が可能になったことによって、人一人の発言というのは即時に広範囲に広がるようになりました。

それゆえにその発言のひとつに対する責任の大きさというのが、昔よりも格段に大きくなっています。

そういうこともあってブログを更新するのをためらっている部分もありましたが、当たり障りのない部分で書きたいと思います。

発言の即時広範囲の伝達というのは

遠方の友人の安否確認ができたり、ニュースを適時に入手できたりといういい側面もあれば、

チェーンメール等により根拠の無い風評が即時に伝わって、被災者の人々を混乱させたりということも起こしえるわけです。

特にチェーンメールの伝達というのは、文章を作成した人以外はだますつもりで送ったりはしておらず、

おそらくほかの人のためにという善意で伝達しているのだと思います。

民法に善意取得という論点があると思います。

盗まれて取得されたものであっても、その人が盗んだことがわからなければ、譲り受けることで取得できる。

ざっくり言えばこんな感じだという理解です。

善意取得はたしか相手方が所有者でないことについて善意(知らないこと)かつ無過失であることを要件としていたかと思います。

まさに僕が言いたいのはこの善意無過失。

チェーンメールの伝達も、何も考えずに広めるのではなく、デマなんじゃないかとふと一瞬立ち止まって考える。

自分の発言がいかに影響を与えるかと考えたら、知らなかったじゃ済まされない話だと思います。

過失が無かったか、デマであることに気づけたんじゃないか。

地震は天災です。

しかしながら、デマに流されて被災地に届く物資が不足したり、被災者が右往左往してしまう。

これは間違えなく人災です。

僕らがこうやって暮らしている中で、一番危険な現場で顔も名前もわからない僕らの命を守るために頑張っている人もいるわけです。

その人たちの努力を無に帰さないためにも、何をやれば状況プラスになるかといったことを考える前にまず、冷静になって状況をマイナスにしないよう努力することが一番すべきことなんじゃないかと思います。
国家の品格 (新潮新書)/藤原 正彦
¥714
Amazon.co.jp

一時期話題になった作品で、本棚になぜかあったので読んでみました。

藤原正彦の作品は以前このブログでも紹介した「数学者列伝」を読んだことがあります。

そのころはこの「国家の品格」の作者だとは知らずに読んでましたが笑。

内容としてはかなり賛同するものが多い。

以前僕がフランス旅行に行った際に感じたことをそのまま本にしている気がする笑。

過去のブログ↓
歴史のコモンセンスと先進国の余裕

日本人にありがちな、他の表面だけを習ってどうにかこうにか対処していこうというのではなく、

本来ある日本人自体の良さというのを再認識して、それを誇りとしていくべきであると。

その中で昔の日本人にあった道徳性の高さと、美的感性の高さを上げている。

道徳性の高さというのはこの間レビューを書いた「論語と算盤」でもテーマにあがったわけだけど、

確かに昔の日本人は高かったといえるのかもしれないが、今の日本人はどうなのだろう?

ただ、阪神大震災のときに配給の食事をみんなで分け合って食べていて日本人の秩序の高さに、

諸外国の人はびっくりしたというし、ある程度まだ高い水準にあるのかもしれない。

美的感性については感じるところが多い。

そういった基礎的な教養こそを身に着けての国際人なのだろう。

その意味でも人間の厚みとかを増して生きたいなと最近感じています笑

読みやすさ
☆☆☆☆
面白さ
☆☆☆☆
役立ち度
☆☆☆☆
悪人 スタンダード・エディション [DVD]/妻夫木 聡,深津絵里,岡田将生
¥3,990
Amazon.co.jp


これも前から見たかったので借りてみました!

ストーリーは出会系サイトで知り合った女性を殺してしまった男と

その男を愛してしまった女の短い逃避行。

事実を端的にまとめるとこうなる笑

しかしながらなかなか考えさせられる内容です。

ネタばれながら感想を述べようかなと。

上記の事実だけを見た場合、殺人犯である主人公は紛れもなく「悪人」であるわけだ。

しかしながら、ストーリーの中で殺されても仕方ないと思わせるような背景が見えてくる。

そう視聴者に思わせるだけの演技ができる満島の演技はなかなかなのだろう。

そして見ていくうちにわれわれが持っているであろう「悪」という概念のもろさに気づいていく。

主人公のせりふで、深津絵里演じる光代とであったことによって、自分が悪いことをしてしまったと気づいたというのが印象的だ。

それまでの「殺人は悪い」が。「あの利己主義な女が悪いから仕方ない」という意識から、無条件に自分がしたことに対する「悪」の意識を感じるように変化している。

それは最後のほうに出てくる「あんたには大切な人はおらんね?」ということと結びつくのだろう。

誰かの大切な人を奪うとともに、自分の大切な人との幸せな時間をも奪ってしまう。

それこそが罪であり、悪なのであるかというようにも感じられる。

あえて明確な視点を提示するのではなく、ぼんやりとだが鮮烈にわれわれにメッセージを与える出演者の演技はどれもすばらしいし、お勧めです!

ストーリー
☆☆☆☆
映像
☆☆
演技
☆☆☆☆☆