「妖奇怪談全集番外編 新怪談残虐非道・女刑事と裸体解剖鬼」(2004) 監督/山田誠二

出演/才谷ゆきこ、橋本和博、夢野まりあ 他

オススメ度 ★★★3

◆マッドサイエンティスト・田宮博士が創造した人造人間によって誘拐され、無残な姿に変えられたあげく死んでしまった妹の怨念と共に、女刑事・笹井加寿子が復讐と正義をかけた死闘を繰り広げる。

……三輪ひとみのある意味「発狂する唇」ん時よりよっぽど体当たり演技している感がある「妖鬼怪談全集」シリーズ番外編。ちょっとイメージが定着してきたか、スタッフが小慣れてきたか、観ているこっちが諦め半分になったか、前回までよりは割と受け入れ態勢万全で観れました(笑)。

クオリティとか、大蔵怪談をコンセプトっつーても大蔵怪談が製作された当時のことを考えてみなさいよ今のご時世でアレを復活させて果たしてなんのメリットがあるねんという思いは拭いきれないものの、も、低クオリティがどうとか議論していること自体が低次元なんですねすいませんっしたとつい頭を下げてしまうほど、ま、低クオリティの温度を保っていますよ今回も。

メイドくのいち座頭市、キルビルだるま女ミニスカポリス! ボクが見た夢の話を映像化してみました、か!? 大混乱必至のハイテンションなしょぼっちい展開、この監督はコロッケをおかずにメシを食う少女にトラウマエロスを感じるのか? あまりにちゃちい演出演技特殊メイクに、石井細菌部隊の拷問実験をしてみたりだるま女にしてみたところで悲哀のカケラもかんじられないのが悲しいわ。唯一よかったのは「四谷怪談」パロと才谷ゆきこくらいかなあ。あと今回もまた性懲りもなく京極夏彦が関わっているのはなんのデストラップですか。(04/9/18)