「新・エクソシスト 死肉のダンス」 監督/マリオ・バーヴァ
出演/テリー・サバラス、エルケ・ソマー、シルバ・コシナ、アリダ・バリ、ロバート・アルダ、ガブリエル・ティンティ、アレッシオ・オラノ
オススメ度 ★★★★★5
◆マリオ・バーヴァの映画じゃなかったら★4つくらいか。ほんとに意味不明だったからな内容が。
72年製作の「リサと悪魔」というゴシック調の美しく意味不明な(笑)イタリーホラーに、当時大人気だった「エクソシスト」に便乗するために急遽悪魔憑きシーンを追加してしまったがためにますますわけのわからんことになってしまった映画。
イタリアの観光旅行中に路地裏の骨董屋に迷い込んでしまったリサが、そこにいたハゲの悪魔に魅入られとり憑かれ、不可解な世界に閉じ込められてしまう話。リサ役のエルケ・ソマーは演技力はともかく当時らしいモダーンな美女。胸の谷間全開のヒラヒラドレスがお似合い。しかしお化粧ばっちりつけ睫毛バサバサの美しいお顔なのに、反面悪魔憑きシーンでは、髪はぼさぼさですっぴんで唇がグロテスクなほど荒れてて口の端からたえず緑のゲロを垂れ流しているという酷い状態。ギャップが激しいだけにリンダ・ブレアより迫力はある(笑)。にしても悪魔憑きシーンで無理やりに元の内容にリンクさせようと繰り返されるリサのうわ言めいた説明は全く功を奏さず、謎の世界に送られたリサの話と全然一致しなくて大混乱。最終的にリサがどうなったのかもよくわからず、悪魔と対峙するちょっと弱そうな神父の安否もよくわからないまま急に終わってしまう。(03/11/3)