ＸＹＺマーダーズ

「ＸＹＺマーダーズ」　監督／サム・ライミ

出演／リード・バーニー、ブルース・キャンベル　他

オススメ度　★★★★★★６

◆サム・ライミの多少懐古的なギャグセンス（笑）、オタクぶり全開発揮のアメコミ風？ブラックコメディ。「死霊のはらわた」から宗旨替えにもほどがある。

冴えない警備員ヴィグは、今まさに電気椅子にかけられ処刑されようとしていた。彼の言い分から回想物語が始まる。
「なんでも殺します」という殺し請負サイコ兄弟がターゲットを無事殺すも手違いで依頼人まで殺してしまい、それを目撃してしまった依頼人の妻も殺すためにアパートに強襲。ヴィグは一目ぼれした美女・ナンシーに最初はあからさまに鬱陶しがられるもしつこくアプローチするうちにアパートまで一緒に行くことに成功。しかしそこは既に殺し屋兄弟が縦横無尽に暴れまわっており、ナンシーは殺し屋たちに拉致されかけ、間一髪逃げるも執拗に追いかけられる。ナンシーを救うために後を追うヴィグ。

サム・ライミは結構、最初は冴えなかった男が苦難（苦難過ぎるが）に立ち向かううちにヒーローになっていくというのが大好きみたいですが、この映画も例外ではなく。「死霊のはらわた」で出来たであろう資金をつぎ込んだ派手なカーチェイスシーンと爆発、倒しても倒してもよみがえる殺し屋、幾度となくピンチに陥る主人公にはなんかハラハラさせられる（笑）。
最後の軽いどんでん返し的なオチもなかなかいいと思います。ちなみにイヤミな伊達男役で出演したブルース・キャンベルはもう少しストーリーに絡んでもよかったんたんじゃないかなあ。（03/4/30）