長水(チャンス)日帰り旅行の続きです。
ユリ子さんの車でランチのお店へ向かう途中、「ちょっと止めてくださいっっっ」と叫ぶ私(笑)
ちなみに、この後もバス停は何回も見かけたものの、路線バスは1台も見かけませんでした。
ユリ子さんの話によれば、1時間間隔程度の運行らしいです。
さてさて、ランチの話に戻りますが、恐らく一般的に長水に来たら名物の韓牛(ハヌ)を召し上がる方が多いでしょう。
でも私は肉<<<<<魚派だし、ここは一つ変化球を狙いたいという気持ちもあって、牛肉も入っていて目新しい料理はないかとネットであれこれと探してみました。
で、見つけたお店がこちらのヨングァンガーデン(용광가든)。
ジモティであるユリ子さんは、場所はご存知でしたが、入店経験がないそうです。
なんだかボロッちー建物の外観を見て、ドン引きする3人。
これまで数々の美味しい店を発掘してきた自分の嗅覚を信じておずおずと入店すると、店内は広くて清潔そうだったので、ホッと一安心。
私がネットで見つけた뽕버섯전골(桑キノコ鍋)には牛肉も入っていたので、長水名物+αが楽しめると思い、この店を選びました。
そして桑キノコ鍋登場・・・と思ったら、アジュンマ(おばちゃん)がプラスティックの容器から、エノキダケみたいものをハサミでチョキリ。
なんだろ、これ?
アジュンマに尋ねてみるが、「トンチュン○△」という答えを聞いても現地人のユリ子さんや全州在住の日友も???
香りがいいから、早く食べろとアジュンマが急かす。
一口食べて、思い出した私が叫ぶ。
話には聞いたことがあっても、見るのも食べるのも初めて。
アジュンマがいうほど強い香りはないけど、お高いことは知っているので、ガッツいてしまった。
確かにキノコはたっぷり入っているものの、桑の葉や桑の実の姿が見えず、なんで「桑」キノコ鍋なのか疑問でした。
ここで、日本人客が来店中であることを聞きつけた社長が登場。
なぜかチムヂルバン帰りのようなスタイル。
「わざわざ日本から来てくれたから」と、冬虫夏草をもう1パック追加してくれました。
実際に日本から来てるのは私ひとりだけど、ユリ子さんと日友は、今更「こちらに住んでます」とは言えない状態
この社長のパフォーマンスで、驚く事実が明らかに。
冬虫夏草とは、何かの虫に寄生したキノコ・・・のはず。
冬虫夏草を鍋に入れた後、社長がプラスティックパックの底に残った菌の元?を見せながら言った言葉は・・・・「ポンテギ」
ポンテギとは蚕の幼虫で、韓国ではお酒のつまみに食べるんです。
耐え切れない方もいらっしゃると思うので、モザイク入りの画像を小さく掲載。
蚕のエサは桑。
桑を食べるポンテギに寄生した冬虫夏草が入っているから、「桑」キノコ鍋なのだと、ようやく桑との繋がりが判明しました。
牛肉はほんのちょっとしか入っていませんでしたが、キクラゲ、エリンギ、ヒラタケ、なめこなどたっぷりのキノコに2パック分の冬虫夏草、とてもコクのあるスープに、大満足のお鍋でした。
しかも、桑の葉を初めとしたパンチャンも美味しく、お2人もとても喜んでくれました。
更に、サービスで正体不明のフルーツと桑の実(オディ)のジュースまで。
お腹がいっぱいになったところで、店の目の前にある渓谷をパチリ。
午後の部、スタート。
途中、湖の下に沈んだ村を偲んだ望郷碑が。
30分以上車を走らせて、漸く到着。
これ何を象ったものだろう?と思っていたら、ユリ子さんが「論介さんの嵌めた指輪じゃない?」
そして、こちらが論介の生まれた家。
この先で、ドラマ「お嬢さんをお願い」のロケがあったらしい。
長水に来て初めて見た牛。
韓牛の村なので放牧されているのかと思いきや、すべて牛舎に入れられているんですね。
更に歩くと、「ここには絶対連れて来たかった」とユリ子さんが仰った朱村民族村(주촌민속마을)に入りました。
論介が生まれてから13歳まで、父親に文字を習いながら成長したので、論介の姓(朱)を取って朱村民族村と呼ばれているそうです。
確かにこの村はとても魅力的でした。
安東河回村や慶州にある良洞民族村のように、いまでも人々が生活している村なんですが、それらの村との大きな違いは屋根。
ご覧いただけますか?
茅葺屋根ではなく、瓦のように、木の表皮を重ねて作られているんです。
こんな屋根、初めて見ました。
どのお宅も木の皮の屋根と土壁で作られ、自然のやさしさが感じられる味のあるステキな建物です。
日友も私も、のどかな雰囲気が漂うこの村を相当気に入りました。
紅葉も綺麗だし、のんびりするなぁ。
なのに、またもや「お嬢さんにお願い」ロケ地の看板が。
既にこの時点で15:30。
思いの外時間が過ぎていました。
残るは最後のミッション。
赤く実ったリンゴの木を見る
これを見ずに帰ったら、絶対後悔するもん
この私の発言が、ユリ子さんにプレッシャーを掛けちゃたみたい
というのも、長水名産の赤いリンゴは、台風の影響で今年は収穫量が少なく、それも9月中に収穫が終わっているとのこと。
今(10/27)は、フジに似た別の品種のリンゴが残っているようですが、その木が車を停められる場所に生えているかどうか・・・。
そんなプレッシャーを胸に、ユリ子さんが心当たりを探してくださいました。
すごい、すごい!
あ~、満足。
ユリ子さんのお陰で、長年の夢が叶いました。
本当にお世話になりました。
チャンゲのバスターミナルから乗ったほうが、遠回りしないで早く帰ることができるとユリ子さんが教えてくださって、そちらまで送っていただきました。
今まで利用したバスターミナルの中で、一番小さいかも(苦笑)
16:50発のバスに乗り、18時20分頃無事に全州市外バスターミナルに到着しました。
ヨングァンガーデン(용광가든)
住所 長水郡川谷面龍光里166-2전북 장수군 천천면 용광리166-2
電話番号 010-9571-8888
ホームページ http://www.hyejoofarm.com/
論介生家(논개생가)
住所 長水郡長渓面義岩路558(전북 장수군 장계면 의암로558)
電話番号 063-352-2550