これから散策するのはサンソン壁画マウル(산성벽화마을)。
ソウル在住のスケッチの達人hidakahiさん(ステキな日本人女性です)が、ブログで紹介していらっしゃるのを偶然見つけて、是非一度訪ねてみたいと思ったのでした。
hidakahiさんのブログはこちら
ときどきスケッチ from KOREA
忠清北道の清州(チョンジュ)にあるスアムゴル という壁画マウルに行ったことがありますが、まさか私の愛する全州にも壁画マウルがあったとは、まったく知りませんでした。
元々あった民家の塀やシャッターなどにイラストが描かれている通りなんですが、後にhidakahiさんから伺った話では、サンソン壁画マウルはどうやら昨年できたばかりだそうで、hidakakiさんも観光案内所の方から教えていただいとのこと。
まだ、観光客用の地図などもないようです。
南川橋を渡り10分弱ほど歩くと、サンソン壁画マウルの起点となる派出所の看板が見えてきました。
派出所の手前には、このあたりがサナブロギルという散策路だという案内板がありました。
サンソンマウルはその一部で、その道は以前から行ってみたかった南固山城(ナムコサンソン)へ続く道であり、南固寺やギョノン山城にも通じているようです。
今回は時間の関係で、サンソンマウルのみ見学することにしました。
その案内板の手前を右に曲がると、そこからサンソン壁画マウルが始まります。
いきなり両班(ヤンバン。朝鮮時代の貴族)の衣装を身にまといパンソリを歌っている様子の男性と、パステルカラーの花や動物の融合が、面白い!
抜けるような空をご覧いただければ察しがつくかと思いますが、この日は朝方から強い日差しが照りつけ、ちょっと動くだけで滝汗が流れるほど。
大好きなオッスス茶(トウモロコシ茶)を飲みながら散策しましたが、飲むと同時にそれが汗となって滴り落ちる(=ペットボトル一本分)ので、汗を拭くのに忙しくて写真撮影にも支障が(苦笑)
因みに、壁画があるのは道路の左側のみ。
通りの右側にはサンソン川という全州川の支流が流れていました。
その水路を渡った右手には、私の大好きな古き良き時代の家々が立ち並び、気持ちの上では壁画よりそちらが気になって仕方がありませんでした(笑)
唐辛子を干している、こういう生活観溢れる光景が好きなんですよ。
はいはい、左側の壁画に話を戻しましょう。
こちら、ちょっと見えにくいんですが、「←全州韓屋村」、「忠景祠→」 と、道標べになっています。
ところどころで、路地側の壁にも壁画が描かれていました。
ほのぼのとしたジェリービーンズのようなキャラクターが、とても可愛いです。
いや、あまりの暑さに冷たいものが食べたいので、アイスキャンディーに見えてきた!(笑)
この区域のイラストは、角ばっていますね。
車が邪魔で、一部見えないのがザンネン。
木の上の夢のお家。
実際の窓を家の壁に見立てて、緑の屋根を描いています。
左に曲がり路地に入ると、門のある側の壁にも楽しそうなメロディが続いています。
カラフルな壁画だけでなく、干してある洗濯物までがアートに見えます。
そして、ハルモニ(おばあちゃん)がオブジェに見えます。
しかし・・・この家、左側が超鋭角ではないですか?
(太陽光線が強すぎて写真が白くぼやけていますが、ご了承ください)
走る男達。
路地を入ったところにあった全州ロデムナム地域児童センターという建物。
他の作品と違って子供が描いたみたいだと思い、hidakahiさんのブログを読み返してみたところ、やはり子供達が描いたものだそうです。
きっとこの施設を利用している子たちなのでしょうね。
全州川や南固山城といったこのあたりの風景を描いたのでしょう。
素朴ながら、温かみのある良い作品です。
朝鮮王朝時代の女性がモチーフのポップなイラスト。
(しつこいようですが、強烈な太陽光線で中央がぼやけています。決して霊写真ではありません)
壁画は一旦ここで終了。
こちらのサンソン敬老文化館の先には交通量の激しい大通りがあり、横断歩道を渡った先に見える右側の道を入ると、壁画マウルPart2が始まります。
②へつづく
全州山城壁画村(전주 산성벽화마을)
住所 全州市完山区東棲鶴洞(전북 전주시 완산구 동서학동)