昨晩、少し考え事をしながら

迷っていたら


観ようと思った映画と

違う映画の席を予約してしまいました。


こんな事初めてでしたが、


これも何かの意味があるのかな?と、

観に行きました。



異人たち


R15指定で、主人公がゲイ。


もう、「そういう」シーンが

あるんだろうなぁ、、


私は男性同士の絡みを見るのが

とても苦手で、、

何故?と言われても苦手だから、としか

言いようがありません。


が、、


蓋を開けてみると

もちろんラブシーンもありましたが



切なさ、哀しさ、苦しさ


全体として主人公の心の痛みを

とても繊細に描いていて、


すごく気持ちが「キュッ」と

なる瞬間が沢山ありました。


そして

私自身母親でもあるので

母親の後悔と無念さが

本当に刺さりました。


子供を産み、育てる。

大きくなり成人するのを見届けられる

そこまでがワンセットかのように

思ってしまいがちですが


道半ばで見届けられない事もある。


私は下の子を妊娠した時に

子宮頚がんが見つかりました。


子供を諦めて手術を、、と

医師に進言されましたが

どうにか説得して

出産と摘出手術を同時に行いました。


その時の覚悟があったので

その後の子育ては

谷あり谷あり渓谷あり、、でしたが


子どもと私の命が助かったのだから


毎日をとにかく子どもたちと向き合って生きようと決めていました。


そう言った意味では

自分に甘くなりがちな自分が

少し大人になり、親らしく生きられるきっかけを

もらったと、病気も私にはありがたかったです。


この映画のお母さんは悔やんでいました。


でも悔やんでいたからこそ

大きくなった息子のもとへ

会いに来られたのかも。


あの世とかこの世とか

私は何も信じていませんが


世界観としては

あったらいいかもなぁ、とは思います。


特に

こういった作品を観ると


亡くなった父が

もし本当にどこかで見守ってくれているなら

一つ謝りたい事があるので


私にも会いに来るとか


あればいいなぁ、


そんな思いに浸っています。




すごく摩訶不思議な話ですが

私はこの作品、

とても好きです。


ゲイという設定は

要らないと思いますが、、。

監督さんの思いもあるそうなので

致し方ないのですね。