今日は

暑い日ですが、

心が冷えてしまうような作品を

観てきました。


クロース


まず、すごいのが


この主役のレオ役の子が

美しすぎるほど美しい事です。


それがこの作品の残酷さを

より際立たせているような、、


子ども同士がよく使う

「私たちずっと仲良しだよね」

のフレーズ。


お互いに温度差が生まれる事もある


などという事は、子どもの狭い価値観では

知る由もない。


それが思わぬ悲劇に繋がる。



子どもを育てて思ったのが、

「〇〇ちゃんとはもう絶対仲良くしない!」

「〇〇くん、嘘つくから嫌い」


私に愚痴ることが沢山ありました。


大人になれば

一つの事でその人を評価したり、

拒絶したり、

嘘つきと決めつけたりはしません。


子どもの経験値の浅さからくる

怒りの沸点の低さは

少しずつ経験して、その沸点を

上げて、大人になっていくんだな、と

思いながら、


シュンシュンと音を立てて

沸騰した子ども達の心の湯気を

吸収していました。


この映画では、



親達が

子ども同士は仲良しに決まってる

喧嘩したって親友同士に変わりはない。


そう思い込んでいるところに


私は解せない気持ちになりました。



どんなに幼い頃に親しくて

隠し事がなかったとしても

成長過程で、別々の道を歩いていく事も

充分あり、相手に言わないことも

できてくる訳で。


だから


昔よく、娘のお友達のお母さん達に

「〇〇ちゃんとはずっと仲良くお付き合いして欲しいわー、よろしくねー」

と、言われました。


でも、

その時の娘と相手のお嬢さんが仲良くとも、

やはり、その先を選ぶのもまた本人同士。


親がどうこう、誰と仲良くさせたい、遊ばせたいなどと干渉したところで

必ずどこかに歪みが生じる。


子どもといえども

ちゃんと世界がある。

でも未完成。


だからこそ

親がいる。


難しいけど

一つの「個」として

ある程度完成するまで見守る。


この作品では


主人公が親友に向けた

「心の刄」を大人が全く気付かず

悲劇が起きたのが残念であり、

腹立たしいのです。


感動作とか

そういう表現は

私はできません。


ラストシーンも


なんとも悲しく、

なんだかなぁ、、、です。



ぜひ観てください、と言う作品では

ありませんが、


とにかく、強烈に

主人公の美貌と

子どもの残酷さが心に突き刺さる作品でした。