「 うちは10歳までディズニーシャットアウト 」


なんてことを書いたら、そりゃあ、「 なんで? 」って気になりますよね。

すみません、不安をあおるようなことを。


うまく説明できる自信がないんで、ひとつの記事にすることをためらったのですが、

あくまで、個人的な子育てに対する考え方、ということでご容赦くださいね。

(ちなみに、先に書いておきますが、わたし自身はかなりのディズニーフリークですから(笑))




教育関係の仕事をしていて 「 ディズニーとドラえもん 」 についてある文献を読んだんです。

もう3年以上前のことなので、誰が書いたものとか、詳細についてまで一語一句覚えてませんが。


そこで 「なるほど」 と思ったのが、


” 社会での人間関係を学ばせるうえでは、ディズニーよりもドラえもんのアニメや映画を

  見せた方が効果的 ”


という考え方です。



ディズニーの世界観は、夢と魔法の世界です。現実には起こりえない話。

美しいプリンセスとすてきな王子様が出てきて、動物が躍って話して魔法が使えて。

悪者は退治されてプリンセスと王子様だけが幸せになって、めでたしめでたし。


一方で、ドラえもんの世界は現実世界です。

日本、小学校、実際に自分が生活する子ども社会の中で照らし合わせることができるキャラが

たくさん登場して、映画になるとジャイアンはリーダーシップを発揮しここぞというときに仲間が

助け合い、悪者にさえ変化をもたらします。



そういう世界観から、ドラえもんでは無意識でも社会の秩序や仲間の大切さなどに気づくことが

できるのだそうです。そして、悪者はいつまでも悪者として排除するのではなく、人は変われる、

そして許せる、という考え方が練りこまれているのだそうです。



もちろん、ディズニーの世界にもメリットはあると思いますよ。

特に女の子はディズニーの影響を大きく受けるんですよね。


あの強烈な視覚からの影響は、綺麗なものや美しいものへの憧れを抱かせてくれるし

自分はプリンセスになれる!って美しさに磨きをかける努力もさせてくれるし。


それから、妄想力もつきますね。

わたしは本気で魔法が使えるように練習してましたからね。テレポーテーションとか、

空を飛ぶ練習とか。

(想像力ではなく妄想力だったということは、大人になってから気づいたんですけどね)



でもね。

そんな自分の子どもだからこそ、自分の幼少期を思い出すと心配になるんですよ。

わたしみたいな子にはなってほしくないと(笑


「わたしが主役のプリンセスよ。うふふ」 じゃなくて、もっと仲間を尊重したり話し合ったり譲ったり

できるような子になってもらいたいと思うし。

想像ばかりして夢の世界に没頭せずに、現実を見て着実に堅実に歩んでほしいと思うし。



そんなことを思うとね、子どもにはディズニー以上にドラえもん優先で映画なんかを見せたいなと

思ったりしているわけですよ。

それに、ドラえもんは科学だから良いんですよ。魔法じゃなくて、未来にヒトが本当になしえるかも

しれないという可能性を秘めてる。



ディズニーは視覚からの影響が強いから、一度でも行ってしまったらはまるおそれ大なんです。

商業的にそういうことを研究して創られているわけだしね。


だからね。

夢と魔法の世界と現実の区別がつくようになってから、「娯楽」として楽しめる年齢になってから

一緒にディズニーを楽しめたらいいなあ、と思うわけなんです。




ま、どこまで実現できるか分かりませんけどね。

そもそも、あたしが何年もディズニーをがまんして過ごせるのかって話もあるし。

それに、妄想力はディズニーをシャットアウトしても遺伝子レベルで備わっちまうかもしれないし。