空想というより妄想。

 

それが現実のように感じていた。

 

マンホールの秘密基地。

 

マンホールの中は綺麗だった。

 

流れている水も綺麗だしネズミだって綺麗だ。

 

そこでなにするかって?

 

特別なにもしない。

 

ダンボールで作った小さなテーブル。

 

懐中電灯ではなくロウソクの明かり。

 

もちろんマッチで火をつけて。

 

至福の時だ。

 
子どもの頃にしかないけど。
 
そこに確かにあった自分だけの世界。