か――」
「???その女は新しい男を見つけて翔輝を捨てた最低最悪な女。そして、ここにいるトッラク島待機の艦魂も、私と山城、長門他少数の勇士以外はみんな同じ」
「えぇッ!?」
瑞鶴は武蔵達と対立している艦魂達を見る。そこには翔輝と親しくしていた駆逐艦の艦魂達も多くいた。瑞鶴は信じられないという顔をする。
「大和。本当なの?」
「違う! 私は――」
「???何が違う。坂井とかいう男に目移りしたくせに」
「違うッ!」
本気で怒っている両者は殺意に近い眼光を血走らせてお互いを睨み合う。その眼光は刃のように鋭い。世界最大最強の戦艦姉妹が、まるで艦隊決戦寸前の両国大艦隊のような緊張感を放つ。
「大和はん。一体どういう事や?」
そう言ったのは今まで事の成り行きを見ていた伊勢だった。いつもは優しい伊勢の眼光も鋭い。それは伊勢らしからぬ冷徹な怒りの表れだった。そんな一触即発な雰囲気。今にも爆発しそうな緊迫感だ漂う。その時、
「女の子がそんな怖い目をするなよな」
その優しげな声に、張り詰めていた緊迫感は一瞬にして崩壊した。皆が驚いて見詰める先には、のん気に笑いながら歩いて来る翔輝がいた。
「長谷川はん!」
「お兄ちゃん!」
伊勢と隼鷹がたちまち反応して翔輝の下に走った。http://www.829bc.com/
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「お兄ちゃん!」
「うわッ!」
隼鷹は身体全体でスキンシップをとる。翔輝に抱き付き、その頬に自分の頬をすりすりとすり寄せる。その表情はとても嬉しそうだ。
「じゅ、隼鷹! 離れてってば!」
「やだよ??」
「お、お前なぁ」
そう言葉こそは怒っているが、翔輝の表情はとても嬉しそうだった。そんな彼の笑顔を見て、武蔵はそっと安堵した。久しぶりの、翔輝の嬉しそうな笑顔。
「長谷川はん」
その声に振り向くと、そこには黒くつややかな長い髪を流した大和撫子――伊勢がいた。
「伊勢」
「長谷川はん、お久しぶりどす」
とても優しい笑みで伊勢は翔輝を見詰める。その目には薄っすらと涙が浮かんでいる。それもそうだろう。実に三ヶ月ぶりの再会だ。
伊勢は優しげな笑みを浮かべる。
「お元気そうで何よりどす」
「お前こそ、元気そうだな」
「はい――その、どうやろか?」
伊勢はそう言うと恥ずかしそうにうつむく。
「どうって?」
「うち、かっこええか?」
そう言って、伊勢は遠くを見詰める。その先には伊勢の本体――戦艦『伊勢』が悠々とその勇姿を浮かべていた。
彼女の言う《うち》とは、戦艦『伊勢』の事だろう。そして、《かっこええ》とは、その明らかに変わった艦容だ。彼女は変わってしまった自分の艦容の事を訊いている。その瞳は少しおびえている。たぶん、似合ってないとか言われるのを恐れているのだろう。そんな伊勢に翔輝は正直な感想を言う。
「ずいぶん変わったな。後ろがスッキリしたよね」
「えぇ、まぁ。ほんで、その???」
「他と全然違うよな。なんか異彩を放ってるよね」
「うぅっ、それって似合ってへんって事どすか?」
伊勢はがっくりと肩を落とす。伊勢にとって、これは死ぬほど辛い事だった。だが、うなだれている伊勢に、翔輝は優しく微笑む。
「でも、かっこいいぞ。なんか他と違う所がさ。『大和』や『武蔵』にも引けを取らないし」
「ほ、ほんまか!?」
伊勢は嬉しそうに喜ぶ。変わってしまっても、彼にほめられた。それが嬉しくて嬉しくてたまらない。伊勢は満面の笑みを浮かべる。だが、そんな翔輝の言動に約一名が不機嫌そうな声を上げる。
「???翔輝。騙されてはダメ。所詮は旧式戦艦。しかももはや純粋戦艦ではない。それに比べたら大和型の方が性能は上。それにかっこいい」
武蔵が横から冷静んひツッコミを入れてきた。《旧式》という単語