マキシのモンハン奮闘記 第12話

マム・タロトのクエストで自信をつけた私は、もうソロでリオレウスも倒せるんじゃないかと思い、古代樹の森へ出かけました。

マイクを繋いでブロードキャストの準備完了。記念すべき初のライブ配信スタートです。

『マキシの攻略配信へようこそ (^^) 放送が初めてなので緊張しますが、先週のイベント配信クエストで役立った僕の立ち回りとかを参考にしてくれたら嬉しいです。クエストが終わったら【Youtobe】にアップしますので、もっとこうしたら時間を短縮できるよーとかあったらコメント下さいね😉 よろしくぅ (^^)』

1分もしない内に閲覧人数が300人を超えました。

これは、頑張らなきゃ (o^^o)

痕跡を辿って森を走っていたら、アンジャナフとプケプケが同じエリアにいました。

『こわっ!😨』
『危ない、危ない 😩』
綿胞子草の中に隠れていると、
突然スマホが鳴りました。

『えぇーー!こんな時にぃ?もぉー!』

手が離せないので、スピーカーで電話に出ました。

『はい、マキシです』
『マキシー!どうしよるねー!?』

母でした。

『う、うん、元気』
『なんか騒がしかね。そっちもぬくぅなってきたろ?今朝、お父さんと筍(タケノコ)を掘りに行ってくさ、箱いっぱい採ったとやが。そやけん、あんたんとこにも送っちゃろうと思ってね(^^)』
『…あ、ホント?…ありがとう』

プケプケに見つかって毒を吐かれましたが、話に半分意識を持っていかれているので、今、私は何をすべきなのか分かりません。

早く電話を切りたい。
タイミングが悪すぎます。

アンジャナフも私に気付き襲ってきました。閃光弾を撃つつもりが、慌て間違ってセットした捕獲ネットを放ちました。

ミス 😅

アンジャナフの体当たりを食らっています。
私のコントローラがガチャガチャと動いたので、部屋で飼っているセキセイインコが鳥カゴの中で騒ぎ始めました。

『ウゴケマセン、ウゴケマセン』

『なんね?誰かおると?』
『いや、…インコのコタロー』
『まー(^^) そうねぇ。なんて言いようと?』
『お母さん、あのね、今ちょっと…』

力尽きました。

画面のテロップに気付いたコタローがまた言いました。
『ゴメンナサイ、ゴメンナサイ』
『あははw 可愛いかねぇ。謝りようとね?』
『う、うん』
『あんたの真似ね? あははは🤣 』
『… あ、はい』

閲覧人数が1000人に達しようとしていて、コメントも冷やかしたものばかりです。

『マキシ、あんた牛乳ば、ちゃんと噛んで飲まないかんよ、いいね? じゃあ、母ちゃんなパーマ当ててくるけん、もう切るばい? 愛しちょうけんね(^^)』

『はい、ありがとう…』
電話が切れて、配信はどうやって終わったらカッコ悪くないかしばらく考えました。
ネコ(飼っていないけど)がテレビのリモコンを踏んで、ドラマの音声が入ったとか?

いや、バレてるかな。。。😥
改めて閲覧して下さった皆さんのコメントを読むのが物凄く恐ろしいです。
チラッと横目で見たら目に入ったのが、
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《マキシはまだまだお子ちゃま》
《さすがマキシ、スベらんわーw》
《万年下位乙》
《愛してるよーw》
《コタロー、マキシよりおもしれーw》
《コタロー見たい》
《アンジャナフを捕まえたら、マイルームに配置して見せてくれw》
《何このクソ配信!オマエをぶっ飛ばしてぇ!》
《タケノコ、良かったじゃんwww》
《マキシー!おい、どした?リベンジは?》
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はぁ。。。やっぱりバレてます。
あ、いけね!おしっこチビっちゃった。。。

お母さん… 九州はもう暖かいですか?
東京の暮しはキビシイです。
九州に帰ろうかな…。

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次回、いよいよ最終話か!!
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