人間の考えるという行動は、ときに人間を苦しめることがある。
物質的な世界で、内的対話(頭の中のお喋り)を繰り返していては答えを導き出す事が困難な問題を解決できない。
それは、考える・思考することで、存在や認識といった深い疑問の本質を見抜くことはできないのではないかということである。
そこで、思考の停止、即ち考えることを止めてみる事がベストである。
ここでの思考の停止は、思考の怠慢ではなく、人間としての次なる機能の高次意識の存在があると思うからこその、思考の停止である。
脳科学的にも、無意識の状態の時には考えが整理され、ひらめきが生まれるといわれている。
逆に意識は、ひらめきを邪魔するものでしかないのではと、現在議論されているらしい。
ここまでの考察をまとめて、一言で表すと、
「一点の曇りなく考える唯一の方法は、何も考えないことである」
この言葉の矛盾を理解して、ようやく人間の思考はスタートラインに立つと思う。