恋をした事はあるか?!皆の衆!
ねえよな!オレたちの歌聴いて、且つこんな下らねえ解説読んでるヤツに恋なんて似合わねえよ!
まあ、オレはした事あるけどな!


でもよ!ラブソングは好きだろ?!ぶっちゃけ!
いや、世で流行っているクソみてえなヤツじゃねえぞ!
自分が敬愛するTHE BLUE HEARTSが出してる色々なラブソングなんて名曲揃いだし、最近の日本語ラップにおいてもPSGの「愛してます」なんてクラシック認定されていいぐらいの内容だと思う。
とにかくまあ、オレはラブソング大好きなんだぜ!


そもそもラブソング批判するヤツってヘッズの中ではいっぱい居る印象あるんだが、オレとしてはそれってどうなの?って感じだ。
そりゃね、ラブソングばっかり出すヤツに関しては、
「何?この人そんなに色ボケなの?そんなにとっかえひっかえ恋愛してんの?」
って正直思う。
ヤリチン、ヤリマンが一途な愛を歌ったって何も純粋さが感じられないもんね。
(ちなみに応援歌みたいなやつも、「頑張れ頑張れ」言う前にお前が頑張れって思う。これはちょっと違うか。)


しかしながら、「愛」というトピックに関しては「音楽」が創成されてからずっと歌われている代物ではないだろうか!

勿論、人が対象じゃなくても、何かについての愛を歌っていればそれはラブソングだ。
HIPHOPで言うなら、酒、マ●ファナ、その他ストリートに纏わるラブソングは無数に存在する。
君が好きなアーティストも誰かへの、何かへの愛を歌っている曲が少なからずあるのではないだろうか?


そんな本当の意味でのラブソングを僕は愛したいのだよ!
ラブソングを批判するヤツは今一度考え直してみてほしい!


そして、僕は日本語ラップが、HIPHOPという文化が大好きです!!!!!!
おぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽ!!!!!!!!!!!!!!!

僕は中学の頃から所謂不良少年でした。
尾崎豊の歌詞の様に校内の窓ガラスを無数に割ったり、
ドラッグにも染まったりしました。
救えない糞餓鬼です。
中学から相も変わらず悪い事ばかりして高校は中退。
大検によってなんとか某大学に入学したものの、
目的の無い僕は何もせず退屈な時をただただ過ごしました。
「明日こそは。明日こそは何かあるよ。」
床に就く前にいつもこう呟き、涙を流していたのを忘れません。
その泥沼から抜け出せたのはいつでしょうか。
そう、あれは入学してから一年経った時。
僕は今の相方である延暦Gと会いました。
彼は優等生という言葉が一番似合うような風貌。
一目見てきっと相容れない関係であると思った僕は、
彼の代表挨拶から自然と目を背けてしまいました。
しかしながら、彼の言葉はそんな僕の感情を覆すのに十分な内容だったのです。
「僕は勉強をするために大学に入ったのではない。
HIPHOPを、そう、パーティーをお前らに提唱するためにここに入ったのだ。」
その言葉が鼓膜を震わせた瞬間、すぐに気が狂れていると思いました。
いや、事実彼は狂れていたのです。
学長のマイクを奪い、彼は急にラップをし出しました。
その曲がこの「Roc the MIC」の原型。
僕の中で何かが壊れました。
ここから僕達が近付くのに時間は要しませんでした・・・・・・。


って、うるせえええええええええええええええ!!!!!!!!!!!!!!
嘘おおおおおおおおおお!!!!!!!!!!!!!!!!!!
まあこの曲はただ楽しもう的な曲なので、アホみたいに楽しんでください。
僕の歌詞はちょっと皮肉も入っているので、そこら辺も味わってもらえたら感無量。
みんなも一緒にブーンカッカtoブンカッカ!

どうもどうも。
BUZZ BOXのMC、マイクロフォンNo.2担当であるバニラですじゃ。
普通にバニラと呼んでくれても構いませんし、バニお、バニちゃん、バニ坊などと色々な人が色々な風に呼んでいるので、まあ何でも大丈夫です。


さてさて、このコーナーはバニラが自分たちの書いた歌詞について解説をするという大変邪道とも言われかねない催し事です。(注釈にも同じ事は言えるのですが。)
「歌詞の中に100%書き込んでるなら、こんなの書く必要ねえじゃねえかよー。ワックMCがぁー。」
と思う方も少なからず居られると思います。
しかしながら、僕個人としてはこういう曲に関する読み物が大好きなんですね。
洋楽なんてそれこそ日本人向けに解説が入っているものが多数存在しますし、日本人でも内容がわからなかったりする人向けにライムスターやマキシマム・ザ・ホルモン等々のアーティストが本人自らそれを書いていたりします。
それだけじゃありません、インタビューなどと発言を書き起こされた媒介も大好物だったりします。
何故そこに惹かれるのかと言えば曲中にだけ存在した偶像が、少しでも実像に近付いていくような感覚に陥るからでしょうね。自分たちの好きなアーティストの内面に触れられる気がするのです。
それと同様に僕達の事を好きな人がきっといるだろう、というようなおこがましい考えを持っている訳では流石にありません、まだ下の下の下郎レベルですので。
けれども、これから先そのようなリスナーが増えていく・・・・というのが僕達の理想な訳です。
その将来のファンに向けて、と言うと格好を付けた物言いかもしれませんが、その為に色々と記したいと思う所存です。


・・・・・・と、長々と書きましたが結局僕がマスターベーションでグチャグチャ書くのが好きなだけなんですけどね。「ものをかくのが好きなんです」。
まあ兎にも角にも、もしそのような物好きの方が居られましたら是非是非一読してみて下さい。

I Never Hate H.E.R


Lyrics by T.Harada, J.Kubota Track by asahiyan


[HOOK 1]
Hi, Baby 強く抱いていい?
アホみてえ バカみてえに 君の横顔ばっか見てる
テキトーに また嬉しそうに 書いとかないと最後かもしんねえ
タイトな愛のシャイなラブソング


[延暦G]
きっかけは兄貴の紹介 今じゃ目標になっちまったFor life
こんな出会い多分またとない パートタイムじゃなくStand by
気付きゃ泥沼の恋に落ち 気持ちも何もかき乱すビッチ
俺の一分の一の君の 一千万分の一の俺が
死ぬまで見てる横顔が隣にいるそれだけで良い
心の臓のBPMは100オーバー それでも君は無視する
それなら俺は言葉贈り続ける 喜・怒・哀・楽・粗雑構わず
必ずいやおそらくいやきっと 一緒かっこわるい俺もきっと


[HOOK 1]
Hi, Baby 強く抱いていい?
アホみてえ バカみてえに 君の横顔ばっか見てる
テキトーに また嬉しそうに 書いとかないと最後かもしんねえ
タイトな愛のシャイなラブソング


[VANILLA]
一度フッて死んで再交際(※1)申し込むなんて図太え神経
最高裁までもつれ込む会話 迎えはサノバビッチと連れ子
言葉より態度で証明 ショーケースよりその顔見たいの
中坊のふとした日に 出会ってしまった強気な君
性的で知性的で否定的で刺激的
片落ちのプレイヤーが愛の証(※2) 右耳に囁く内緒話
登下校のチャリは二人乗り 悪ノリじゃなく掴み取りたい
認めてもらえない 何人にも それでも惹かれ合うナンシーとシド(※3)


[HOOK 1]
Hi, Baby 強く抱いていい?
アホみてえ バカみてえに 君の横顔ばっか見てる
テキトーに また嬉しそうに 書いとかないと最後かもしんねえ
タイトな愛のシャイなラブソング


[延暦G]
俺は浮気はしない 多分しない(※4) 早速してる? ただの不貞腐れ
暗闇でも辿りつけるよう 暗中模索なんつーこたぁ
まず中途半端にはならんはず こんな直球のラブソング
ドープな君にはちょっとだるそう だからだからわかるまでやるバカ


[VANILLA]
誰かが言った「無理だ、お前じゃ」 ジーザス・クライスト Oh, My God
真っ昼間に見た夢は泡沫 疑っちゃないのさ 歌いたかった
恋は盲目 目が見えないが 黒の廃る字(※5)で女神へ書いた
ノスタルジックで重い でも思い出もそれならそれでもいいさ


[HOOK 1]
Hi, Baby 強く抱いていい?
アホみてえ バカみてえに 君の横顔ばっか見てる
テキトーに また嬉しそうに 書いとかないと最後かもしんねえ
タイトな愛のシャイなラブソング


[HOOK 2]
Yo, Baby 君を思っていい?
今すぐに 真っ直ぐに 届けたいこのラップミュージック
行儀わりいままドン決まり
愛したあの娘はあの娘のまま 言うまでも無くその彼女の名はHIPHOP



~注釈~

(※1)一度フッて死んで再交際:色々あったっす。(V)

(※2)片落ちのプレイヤーが愛の証:チャリ通で長いイヤホン使ってると、ハンドルのとこに引っかかっちゃってよくコードが片方切れちゃうっす。(V)

(※3)ナンシーとシド:イギリスのパンクロックバンド、セックス・ピストルズのベーシスト『シド・ヴィシャス』とその恋人、及びそれをモチーフにした映画『シド アンド ナンシー』(1986年)。

餓鬼レンジャーも『シド & ナンシー』(1998年)という楽曲を出してたっす。(V)

(※4)俺は浮気はしない 多分しない:さだまさし氏の『関白宣言』(1979年)より引用させていただきました。

覚悟はしておけ。(延)

(※5)黒の廃る字:結局黄色人種っすから。(V)

Roc the MIC


Lyrics by T.Harada, J.Kubota Track by maruhagebeats


[延暦G]
フロアーで気がつきゃ心持ちぼっち なら話かけてくれても結構
踊り狂って天国へ行こう まるでプッチ神父のスタンド(※1)
気の持ちようで変わる無感動から 感動だな俺みたいな
不恰好でもつかめるオープンマイク せっかくだからつかんどこう
そーれ、そーれ!そーれ!! それってどれとか野暮なツッコミ
入れるなら出てって行けよ夏コミ(※2) 相談なら頼みなマツコ(※3)に

欲まみれ大僧正がいそうNO It's meだ we gonna go
どうせ聞こえない歌詞なんか とりあえずHookはプチャヘンザ


[HOOK]
パーティーなピーポーの前でRoc the Mic ブーンカッカtoブンカッカ
パンピー(※4)にヤンキーに洒落た酔っぱらい ブーンカッカtoブンカッカ
あっちのエリアじゃこっちはおっかない ブーンカッカtoブンカッカ
トラックとラップでギャラは取っ払い ブーンカッカtoブンカッカ


[VANILLA]
バスト・ウエスト・ヒップも動かしちゃう スネアとバスとベースのHIPHOP
理屈じゃなくてビクつかなくても 感覚的でなんか素敵
間隔でキックするバースとバース飛ばす 1stラップ塗り替えてBounce to Bounce
坊主(※5)のドープなビートでどうにかこうにかフローすりゃバッチグー
この文化じゃこっちがアンコモンで頑固もんのB-BOYアウトロー
チンケな俺にゃ理解不能だ 死んで直ればいいんだけどな
ノーダウト!イチ押しの爆音 ズッコンバコンを跋扈で良い調子
不安気な嫉妬をハグしてくれ 作詞でサグ指定外してプレイ


[HOOK]
パーティーなピーポーの前でRoc the Mic ブーンカッカtoブンカッカ
パンピーにヤンキーに洒落た酔っぱらい ブーンカッカtoブンカッカ
あっちのエリアじゃこっちはおっかない ブーンカッカtoブンカッカ
トラックとラップでギャラは取っ払い ブーンカッカtoブンカッカ


[延暦G & VANILLA]
No.1よりNo.2似合うボス ハット捨てた禿ホル・ホース(※6)
No.2よりNo.1 マイクでチャンバラ 歌う口搭載 バニラTHEアンダーグラウンド(※7)
スパイスかけて食らいつくステージ 眉間のシワにアイロンかけてバカゲン
加減無し ワナビーに罠仕掛けて かっけーて言わせちゃうような詞書ける
Check!1!2! Brand New Shitだろうがそうじゃなかろうがクラブ乱入し
パーティーなピーポーの前でRoc the Mic そんなトんだ本場もんじゃないが
聞き逃せないヤバめなリリック 聞き逃せないヤバめなライム
聞き逃せないヤバめなフロー 決して見逃せないヤバめなショー(※8)


[HOOK]
パーティーなピーポーの前でRoc the Mic ブーンカッカtoブンカッカ
パンピーにヤンキーに洒落た酔っぱらい ブーンカッカtoブンカッカ
あっちのエリアじゃこっちはおっかない ブーンカッカtoブンカッカ
トラックとラップでギャラは取っ払い ブーンカッカtoブンカッカ


~注釈~

(※1)プッチ神父のスタンド:荒木飛呂彦氏の大人気漫画『ジョジョの奇妙な冒険 第六部』(2000年-2003年)より。
ネタバレは避けます。(延)

(※2)夏コミ:日本最大級の同人誌即売会『コミックマーケット』の通称。

夏と冬があり、夏は汗が蒸発して恐ろしいよ。(延)

(※3)マツコ:ナチュラルエイト所属のコラムニスト・エッセイスト・女装タレント、マツコ・デラックス氏のこと。(延)

(※4)パンピー:一般ピープル。PUNPEE氏のことではない。PUNPEE氏も踊らせるようになりたいです。(V)

(※5)坊主:トラックをくれたmaruhagebeatsの事。通称組長。あざっす。(V)

(※6)ホル・ホース:少年ジャンプに連載していた大人気漫画『ジョジョの奇妙な冒険 第三部』(1989-1992年)より。
No.1よりNo.2、それがホル・ホースの人生哲学。(延)

(※7)歌う口搭載 バニラTHEアンダーグラウンド:韻踏合組合の『Just Rhymin'』(2003年)より。(V)

(※8)~ヤバめなショー:ここまでの四小節は脱退したMINERVAの歌詞をそのまま引用。(V)