6/8(日)は徳川杯空手道選手権大会がありました。
少年部から3名
成年・壮年部からは4名出場しました。
少年部は小学校2年生のKちゃんと3年生のS君、そして私の5年生の息子の3名が出場。
2年生のKちゃんは試合初出場。
普段の少年部の稽古場ではムードメーカー的な女の子。
いつも笑顔で笑わせて周りを和ませてくれるとても元気で明るくかわいらしい女の子です。
私は仕事の都合でたまにしか総本部の少年部へは顔を出せないのですが、試合に出ると聞いてとても驚きました。
試合の場では今まで稽古では見せたことが無い緊張した表情をして試合に臨みました。
試合は負けてしまいましたが、初めての試合という恐怖を実感して、終わった後は涙をたくさん流していました。
誰でも試合に出るのには緊張するものです。
出場する子供たちの緊張や恐怖感は、全日本大会に出る選手のそれらと変わるものではありません。
その緊張や恐怖を乗り越えて試合場に立ったことだけでも精神的に強くなっているのです。
Kちゃんはこの試合で恐怖に勝つ逃げない勇気を身につけたと思います。
そして、3年生のS君。
S君は子供教室で唯一の青帯取得者。
当然みんなより実力も自信も持っていると思います。
結果は負けてしまいとても悔し涙を流していました。
しかし、S君はすぐに次の試合はがんばると意思表示を見せ、目を輝かせていました。
なんとすばらしい向上心でしょうか。
S君は間違いなくこれから飛躍的に成長していくと思います。
ぜひ、他の道場生の目標となってもらいたいですね。
最後に、5年生の私の息子。
いつもは、前日と当日に緊張で激しい腹痛に見舞われるのですが、前回の勝利で自信が付いたのか、今回の大会は、そういうことが全くありませんでした。
私も、これなら調子良くいけるだろうと期待しておりましたが、残念ながら今回は負けてしまいました。
本人も今回はかなり自信を持っていたのですが、なかなか自分の間合いがつかめず苦戦しました。
でも、苦戦した中にも良いところはあったのでしっかりとそこを褒めて、次の試合への闘志を燃やしていました。
試合に出ることによって得られるものはとても大きく、お金や時間に代えられるものではありません。
大会で優勝することもすばらしいことですが、負けることから得られることの方が遥かに大きいのです。
試合で勝てなかったらダメだというわけではないのです。
ちょっと矛盾しているように思われるかもしれませんが、勝つことを目指して努力するのが大事なわけで、「結果」はどちらでもいいんです。
もちろん勝ったという結果はすばらしいことではありますけどね。
試合の勝敗にこだわらずに保護者も褒めるということも大切ですよ。
今回、道場生で成年部の土田指導員が準優勝しました。
この人は全くのゼロからわずか9ヶ月弱でここまで成長したすばらしい人間です。
20歳でありながらとても尊敬できる人です。
努力することができる才能。
素質というのは天性の身体能力だけではなく、「努力できる能力」こそが素質なのだと痛感させられました。
重要なのは、彼が強くなった何よりの秘訣は、誰よりもたくさん稽古を積んだという事です。
強くなる即席の方法なんてありません。
素質が無いと嘆いている人も、素質より重要なファクターは努力だということを心に刻み、稽古に励んでいきましょう。
今までに出た全ての試合で一度も負けたことが無いなどという人はいません。
どんな天才的才能の持ち主であっても何度かの敗北を経験し、そこから新たに学ぶことがあって上達、進歩してきているのです。
今回の大会は空手をしていて改めてすばらしさを実感しました。
たくさんの感動的なドラマが生まれました。
みなさん感動と勇気をありがとうございました。
この感動をたくさんの人たちに伝えていきたいと思っています。
大垣の空手子供教室でこの感動の入り口を少しだけ覗いてみてはみませんか。