岡本太郎記念館(東京都北青山)に行ってきました。
2011年2月は、岡本太郎さんの生誕100周年。2/26が100歳目のお誕生日。
ということも知らずに先月の東京出張の際、何気なくいつも通っている通りから、なんとなく遠回りがしたくて1本裏手を歩いていたら見つけた、岡本太郎記念館。
僕は、そういった偶然の出会いが好きなので、たまらずに入館してみた。
上の動画は、館内が写真撮影がOKだったので、そこで撮った写真を、動画の練習がてらスライドショーにしてみたもの。
記念館の中は撮影OK
ちょうど、ドラマの影響もあってか、館内はっこう混み合っていた。
民家を改修したような小さな美術館に、岡本太郎さんの作品やミニチュアが、びっしりと飾ってある。生い立ちから若い頃の作品、それから有名な大阪万博の太陽の塔まで、岡本太郎の半生がわかりやすく展示してあった。(後で知りましたが、北青山のこの民家が岡本太郎さん自宅だったそうです)
幼児や子供のような、色彩感覚に感動
作品を見た第一印象は、
「子供みたいな色使いだな」
ということ。
これは批判ではなくて、素直な印象。
こどもって、赤とか黄色とかという原色や、発色が鮮やかな色が大好きで、
絵の具を渡せば、真っ赤やまっ黄色をよく使いますよね。
岡本太郎さんの色使いはまさにその子供の初めて絵の具の色を使うような感覚。
これをみて、「情熱は爆発だ」という有名な台詞や、作品に理屈をつけることを嫌ったという岡本太郎さん。
作品を見ているうちに、この「子供っぽさ」をこの人は意識的に発露しているんだなと感じた。
もっともっと原始的なもの。人間の魂の奥底にある血を燃やして生きているような。生まれたての無垢で破壊的で制限を知らない力。情熱的で瞬間的な高揚感。もしかしたらそれは、ある一時期にしか訪れないような一瞬の奇跡的な感覚。
パリの美術館で巨匠の絵を観たときのような、『一流』に触れているようなこの研ぎ澄まされた感覚。
ぐっとそれを感じながら、僕は夢中でシャッターを切った。
特に面白かったのは、太陽の塔のフィギュア。
特に面白かったのは、太陽の塔のフィギュア。
太陽の塔は、大阪万博が終了してからは写真でしか当時を知ることができないのですが、その残された写真を元に、フィギュアで有名な海洋堂さんが再現。
特に圧巻なのは、内部にある「生命の樹」というモニュメント。
宇宙誕生から人類誕生までを、1本の樹にたとえて表現していて、これも海洋堂さんがフィギュア化したものを、記念館で観ることができました。
ちなみに、大阪万博時の本物の生命の樹は、円谷プロで第一期ウルトラ怪獣のほとんどをデザインした故成田亨先生が手がけたそうです。
岡本太郎記念館の場所・アクセス情報
岡本太郎記念館
http://www.taro-okamoto.or.jp/guide.html
〒107-0062 東京都港区南青山6-1-19 TEL.03-3406-0801 FAX.03-3409-5404