オラクルベリーヌ
フランスにおいてルノルマンカードとともに名前の知られた古典的オラクルカードである「オラクルベリーヌ」を購入しました。昔からその存在は知っていたのだけど、ちょっとしたキッカケがあって、今更ながらに買ってみました。一見、子供の落書きのようなイラストのカードですが、個人的にはけっこう味があっていいんじゃないかなと思います。オラクルベリーヌは、パリの有名な占星術師・カード占い師であった"魔導師"エドモン・ビロード(1829‐1881)が1845年にデザインしたオラクルカードです。1845年というのが本当であれば、ルノルマンカードが発売される一年前ということになりますね。オラクルベリーヌタロットに詳しい人ならご存知かと思いますが、このエドモンは、オラクルベリーヌとともに、ポール・クリスチャンの独自の占星術書『チェイルリーの赤い人』にて描写されたエジプト風タロットのイメージを再現したエジプシャン・タロットである「グラン・タロー・ベリーヌ」もデザインした人です。グラン・タロー・ベリーヌ元になった「チェイルリーの赤い人」はかなり微妙な内容の本だけど、このタロットのデザインは後世のタロットにもちょっとした影響を与えています。トートタロットの「愚者」に登場するワニとかね。エドモンは占い師として、ヴィクトル・ユゴーの亡命やアレクサンドル・デュマの文学的成功を予言したことでも有名であったようです。エドモンの死後、埋もれ、忘れ去られていたオラクルベリーヌ(そしてグラン・タロー・ベリーヌ)をパリの占術家ベリーヌが1950年代に再発見し、1961年にフランスのグリモウ社より復刻発売されました。オラクルベリーヌは総枚数は52枚(+ブルーカード1枚)となっていて、プチ・ルノルマンとは枚数が異なりますが、男性と女性の象徴カードがあったりして、ルノルマンと同じような使い方もできるオラクルカードです。(そういうこともあって買ってみた)52枚(+1枚(ジョーカー))というのは、日本でもお馴染みのフランススタイルのプレイングカード(トランプ)の枚数ですね。この枚数になったのは、もちろんエドモンがフランス人だったからでしょう。プチ・ルノルマンと同じように、カードには左隅に小さく1から52までの通し番号が入っています。ちなみに、グラン・タロー・ベリーヌにも通し番号が入っています。これらはポール・クリスチャンの「チェイルリーの赤い人」の影響、そのポール・クリスチャンに影響を与えたフランスで大流行したエッティラ版タロット(Grand Etteilla)に拠るものでしょう。(訂正:『チェイルリーの赤い人』の発行は1863年で、オラクルベリーヌがデザインされた1845年よりもずいぶん後でした。なので、オラクルベリーヌは『チェイルリーの赤い人』の影響は受けていないです。カードの通し番号はエッティラ版タロットの影響だけですかね。)決して、プチ・ルノルマンの真似をしたのではないですね。ルノルマンに通し番号が入っているのは、もともとそのプロトタイプとなった「希望のゲーム」のカードに通し番号が入っていたからに過ぎません。(そして、その通し番号は双六のゲーム盤として機能するためのものです)オラクルベリーヌの1番から3番までの最初の三枚は「ファースト・カード」と呼ばれ、1番は鍵のイラストが描かれていてタイトルは「Destiny」、2番は男性用の象徴カードである「The Man's Star」、3番は女性用の象徴カードであるである「The Woman's Star」となっています。残りの4番から52番の49枚は、それぞれ7枚ずつ古典的占星術の7惑星である太陽・月・水星・金星・火星・木星・土星の各グループに分けられ、カードが属するグループの惑星シンボルが右隅に描かれています。オラクルベリーヌに描かれているイラストはルノルマンに比べれば多少はヒネってありますが、タロットほど複雑ではありません。シンプルといえばシンプルなイラストです。ルノルマンカードのタイトルがすべて具象名詞であるのに対して、オラクルベリーヌは、「成功」・「誕生」・「裏切り」・「名誉」・「発見」といった感じで抽象名詞のタイトルが多いですね。(こう見ると、ルノルマンはホント、シンプルですね)ワタシはオラクルベリーヌをドイツのAmazonで購入しました。日本の業者さんが取り扱っている品はかなり割高になっていますので。ちなみに、日本のAmazonでは直販はしていません。オラクルベリーヌには、現在、通常版と豪華版に二種類があって、ワタシは通常版を購入しました。通常版の小冊子には英文の解説もあるのですが、なぜか豪華版の小冊子は仏文のみなのです(たぶん)。ワタシはとりあえず英文も掲載されている小冊子が欲しかったのです。ワタシが購入した時点では、価格は21,60ユーロ、送料が7,64ユーロで、総額日本円にして4113円でした。今見てみると、カード価格は25ユーロほどになっています。まあ、価格はけっこう変化しますね、Amazonでは。豪華版は現時点で、37,59ユーロとなっています。日本円にして約5000円弱ですね。送料込みでも6000円ほどで、通常版とそれほど大きな違いはないですね。日本の業者さんから購入すると、14000円前後しますが(笑)通常版はVIGNO-JEUX社製で、豪華版はグリモウ社製です。ともにフランス製でフランスのAmazonで買ったほうが安いのではないかと思うかもしれませんが、なぜかフランスよりもドイツのAmazonの方が安かったのです。そして何よりも、どういう取り決めがあるのか判りませんが、フランスのAmazonはオラクルベリーヌは日本に発送してくれません。(グランタローベリーヌも) なんで?(ちなみに、グランタローベリーヌがAmazonの直販となっていて尚且つ日本に発送してくれるのはスペインのAmazonくらいですね。価格は73ユーロ(9600円弱)ほどです。日本の業者さんは22000円ほどで販売していますけど。)豪華版は判りませんが、通常版の紙質は正直なところ、イマイチですね~。スベリはいいのですが、耐久性にかなり難がある感じです。豪華版はグリモウ社製なので、豪華版ならもうちょっと紙質は期待できるかもしれません。まあ、豪華版の方も買ってみますかね……。それと、ドイツのAmazonでオラクルベリーヌを注文して届くまでに11日掛かりました。まあ、海外Amazonで注文するとだいたいこんなものですね。ただ、ドイツのAmazonは梱包が雑ですよっと(笑)何にせよ、日本では入手し辛いカードですな。まあ、価格さえ気にしなければ問題無いですけど(笑) とは言え、海外のAmazonで買い物するのも慣れればどうってことないですけどね。日本のAmazonと大差ないです、到着期間以外は。(何かトラブルがあったときメンドクサイかもね)といったワケで、ルノルマン以上に、オラクルベリーヌの需要なんてほぼ無いだろうけど、自分用にオラクルベリーヌもキーワード・解釈くらいはブログに書こうかなぁ(その前に、ルノルマンの解説を完成させろってはなしですが(笑) もちろん、ルノルマンの解説も続けますが、カードの順序に拘らず、気の向いたカードから解説していこうかなと思っています。リクエストがあれば受け付けます。)