私の症状は…

臼蓋形成不全による変形性股関節症(進行度は初期)
股関節亜脱臼
股関節唇損傷

手術の仕方は…

CPO
寛骨臼移動術
低侵襲による(前方進入による)寛骨臼回転骨切り術(自分の骨を使う手術)

です。

では、前回の続きを…

手術室の中央に2つベッドがあり、まず、低めのベッドに寝かされた。

左手には、オペ看護師さん(以下:看)
頭上には、麻酔科の先生(以下:麻)

ベッドが温かい。

寝た途端、温かさにホッとして、昨日一睡もしていないのも重なり、異常な眠気に襲われた。

肩だか腕を、優しくポンポン。

看:『○○さん、まず、点滴をしますね!
そして、鎮静剤を点滴から入れていきますね!
あっ、何かをする前は、何をするのか、必ずお伝えしますからね!大丈夫ですよ!
何かあればすぐに言ってくださいね!』

この看護師さんは、前日の手術説明の時から、始終こんな感じだ。

明るくて優しくて、ちゃんと目を見て話してくれる。

ハキハキ・テキパキしていて、そつがない。

仕事が出来そうな、熱い男性の看護師さんです。

麻酔科の先生も男性で、こちらは、クールなベテラン先生な雰囲気。やはりこちらもそつがない感じです。

そういえば、手術室の方達、全て男性だったような…。

もれなく、主治医も男性です。

話は戻りまして…

点滴を左腕にされ、鎮静剤が入る。

麻:『鎮静剤入りましたよ〜。
ちょっとフワ〜っとしてきますよ。
気分はどうですか〜?』

私:『…ん?あっ、大丈夫です。』
一瞬、寝落ちしていた。

これは、いかん。
まだメインイベント待っている。

それは、かの有名な、『硬膜外麻酔』だ。

それが終わるまでは、寝てはいけない。

なぜかというと、自分で態勢を作らなければならないからだ。

しかし、鎮静剤も効いてきてるのか、やたらと眠い。

そして次に、メインの手術台に、数名で動かされた。

看:『○○さん、それでは、痛くない方の足を下にして、横向きに寝ていただきますね!
では、左が下になるように動かしますよー!』

横向きになる。

看:『○○さん、それでは次に、ダンゴムシのようにまるーくなりますよ〜。
膝を抱えて、自分のおへそを見る感じで、まるーくなりましょう!
足が痛くならない程度で大丈夫ですよー!
僕もお手伝いしますからねー!』

私、まるーく、ダンゴムシになる。

看:『そう!上手!苦しくないですか?大丈夫ですか?』

うぃっす。(←一瞬、夢の中)

私:『あっ、…はい?はい。』

看:『不安でしょうけど、大丈夫ですからねー!僕がちゃんと支えてますからねー!』

不安ではないが、眠い。

麻:『では、これから硬膜外麻酔をしていきますね。
針を刺した後、ぐっぐっと押されるような感じになります。
痛かったら、すぐに言ってくださいね。』

看:『大丈夫ですよー!すぐ終わりますからねー!頑張りましょうー!』

麻:『じゃー、消毒しますね〜。ちょっと冷やっとしますよ〜。』

いよいよ、刺される…。

看:『○○さん、ではいきますよー!
いーち、にー…』

麻:『ちょっと待って。俺、カウントしない派。』

私:『……。』

看:『えっ、そうなんですか?でも、カウントした方が、患者様的にも、安心できるんじゃないですか?』

麻:『いや、一気に行った方が、怖くないでしょ?』

まさに、冷静と情熱のあいだにいる、私の
心の中は…

どっちでもいいわ。

麻:『じゃー、いきますね〜。
いーち、にー、さーん。』

結局、カウントするんかい。

看:『大丈夫ですかー?!大丈夫ですよー!!』

どっちやねん。



また長くなってしまったので、ここで終わりにします。