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お題 カリスマロック歌手・シャウト矢吹。「やっぱりロックだなあ」。クリスマスに何をした?
答え お茶漬けだけ軽く食べて9時半に寝た
東京都 ディんドん小岩井さん(レジェンド初段)
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あけましておめでとうございます。
新年一発目から去年のお題のリベンジです。
前回の記事で論理構造を気にして上の表を作ってたんですけど
違うなと。年末にあるレジェンドと話していて思ったんです。
◎考察(リベンジ)
お茶漬けだけ軽く食べて9時半に寝た
この文の要素を切り分けると
「お茶漬け/だけ/軽く/食べて/9時半に/寝た」
です。
この中で文章を制限する論理的要素は「だけ/軽く/食べて」。
「だけ食べて」と書くことでクリスマスの豪華な食事を取っていないクリスマスアンチの姿勢が、また「軽く」でなるべく手早く済ませようという矢吹の姿勢が表現されています。
それ以外の要素を虫食いにしてみると
○/だけ/軽く/食べて/○/寝た
○のところには何が入っても成立する気がします。
つまり「お茶漬け」「9時半」というのは任意の要素です。
お茶漬けは雑炊でもおにぎりでもいいし、9時半は9時でも10時でもいい。
ただ、「軽く」で表現されてるように「クリスマスを手早く何気なく済ませよう」とする矢吹の姿勢を表しているという点で「お茶漬け」「9時半」というのはすばらしいチョイスなんだと思いました。「お茶漬け」チョイスが特に素晴らしいですが、「9時半」は「9時」より一文字増えるし、こだわりを感じますね。
そしてこれは無数にある選択肢の中から「論理ではなくセンスで選び取る力」が必要になります。ここで私の採用作品を例として見ると
イブ/なんてねえ/毎日が/本番だろ
お題のクリスマスから「イブ」、ロックから「本番」「リハーサル」
そしてイブとリハが結びついている。
原文だと「リハなんてねえ毎日が本番だろ」
他のネタに言い換えると「イブのことをリハと言う」
というガチガチの論理構造です。虫食いにしてみます。
○なんてねえ毎日が本番だろ
○のところに入るのはかなり狭い感じがします。イブしか入らないんじゃないかな?まったく遊びが無いネタ作り。
話を戻します。
前回の記事でこの作品に感じること、「論理ガチガチじゃない余裕」や「小説の一部のような読後感」、「論理的にどこが面白いかわからない」などと思ったままに書いていました。これらの感想は任意の要素から来てるし、そのチョイスの絶妙さが一事審査から評価されてたんだ!とハッとしたわけです。
ただこの作品の素晴らしいところはセンスに頼るだけでなく、「だけ軽く食べて」と無駄な想像を制限してる論理構造にもあります。意味違うけど硬軟織り交ぜたって感じの本当に巧みな作品です。
難しかったー!!
◎その他もろもろ
まとめないとまとめないと思っている内に年が明け、今日ディんドん小岩井さんのツイッター上で極秘文書を見ることができ、これは今書かずしていつ書く!?という気分が高まり今に至ります。
極秘文書を見てなるほどなるほどと。そういうアプローチがあるんだなと俺には出来ないけどと思っておるところでございます。そして年末にまとめた考察は間違ってなかったと一人悦に浸っております。
◎心に留めておくポイント
(私には難しいという前提で)任意の要素はネタに遊びを作る
