外界から隔絶された田園地帯に佇む寄宿学校ヘールシャムで
幼いころから共に日々を過ごしてきたキャシー、ルース、トミーは、
“特別な子ども”として育てられた。
18歳になってヘールシャムを出た3人は、農場のコテージで
共同生活を始めるが、ルースとトミーが恋人同士になったことで友情が崩壊していく。
1952年 医学界に画期的な進歩が訪れた
不治とされていた病気の治療が可能となり
1967年 人類の平均寿命は100歳を超えた
こんなモノローグで始まるこの映画。
SFな設定でありながら三角関係を描くみずみずしい青春映画でありそしてラブストーリーだ。
自然豊かな田園地帯に佇む寄宿学校ヘールシャム
規律正しいこの学校は外部から完全に隔離されている。
ちょっと見、全寮制のセレブの子どもが過ごす小学校みたいだ。
しかしある日担任の先生から将来の運命を聞かされる。
この告白はショッキングだ。
理不尽極まりない運命だが彼らがそれを当然のように受け入れるのは
彼らが自分自身“何のために生まれてきたのか”を知っているからだ。
ヘルーシャムを卒業したあとに農場のコテージでその時が来るまで待つ。
農場というのがかなりブラックですな・・・
これ以上はネタバレになるので言わないが
自分の運命を知りながらその時を待つしかない。
なんだか『ブレードランナー』のレプリカントを思い出した。
仲良し3人組を演じる若手俳優陣が良い。
特に主人公キャシーを演じるちょっとトリンドル玲奈似のキャリー・マリガンが素晴らしい。
ほぼ無表情ながら微妙な感情表現を絶妙に演じきる。この人、すごいわ。
『パイレーツ・オブ・カリビアン』シリーズのキーラ・ナイトレイも
親友の好きな男を横取りしちゃった女の子、ルースの複雑な感情をうまく演じている。
キーラのラストカットは衝撃的。
キャシーが好きなのにルースの乗り換えるというちょっとダメ男、
トミーを演じるのは『ソーシャル・ネットワーク』のアンドリュー・ガーフィールド。
彼は新スパイダーマン・シリーズの主演に抜擢された注目株なのだ。
設定はSFだが、映画は美しく詩情的な映像とともに淡々と進む。
この映画、おすすめです。
『わたしを離さないで』 NEVER LET ME GO
2010年 イギリス/アメリカ 105分
監督 マーク・ロマネク
脚本 アレックス・ガーランド
出演 キャリー・マリガン
アンドリュー・ガーフィールド
キーラ・ナイトレイ
シャーロット・ランプリング
サリー・ホーキンス







