2022ワールズ優勝の陽性者って誰よ?? | 柔術新聞

柔術新聞

柔術の事について書いていきますね。

爆弾発言

USADAの抜き打ち薬物テストの結果を受け、クレイグ・ジョーンズが大喜びで動画を作成しました。

 

 

内容はみなさんが期待してるとおりのもので、黒だった人達も誰もが予想してた通りの人達だったので普通にイジるだけですが、その中で「2022のギ・ワールズ優勝者で、すごく若くてすごく有名な選手が陽性だって聞いた。その後IBJJF大会に出場してない選手に注意してみて欲しい」というとんでもない発言を。

 

 

多くのファンが精査した所、該当するのがミカ・ガウヴァオンと表彰台まで入れてグスタヴォ・バティスタしかいないそう。

 

公式発表があった訳ではないのでこれ以上の断定は控えますが、「クレイグってグスタヴォの事知らないだろw」という意見が支持されてる事をつけ加えておきます。

 

ガチの抜き打ち

またクレイグは、USADAの検査団が大会一か月後に該当選手のブラジル道場まで訪問して抜き打ちステ検査していた事を明らかにしてくれました。

 

「この形式なら、表彰台外の選手も安全でなくなる」とも。

 

日本人選手の参戦があるパンでどういう運用になるのか、非常に注目されています。

 

ちなみに一か月後の道場抜き打ち検査受けた選手に関して「全検査項目でクロという素晴らしい成績だ。しかもトレンボロンまで検出されてやがる。大会中はもちろん打ってて、一か月後もまだトレンボロン打ってるとか狂気だろ笑」とコメント。

 

トレンボロンとはステの中でも特にヤバめで知られる危険ステ。

 

 

アメリカのステサイトですらトレンボロンの打ち方とか気軽に質問すると「バカ言ってないで普通のステにしとけ」と言われるシロモノ

 

「ブラジル人はステの打ち方に無知だからとんでもない打ち方する」という共通認識がまた強化されています。

 

Bチーム負傷事件

以前ツイッターでお伝えしたとおり、イーサン・クレリンステンの弟(兄?)であるリアムくん(青)が、ノラさん(紫)という強い女性選手と道場内試合して、Zロックで膝を破壊されるという事件が起こりました。
 

 

 

 

 

なんかギャグっぽく扱われてますが、要手術なうえに全治1年だそうで、洒落にならない重傷。

 

ことの経緯は、リアムくんがクレイグに「おれを倒せる女なんかいないよ」と冗談でイキった所、クレイグが即座に国際大会で実績のあるノラさんとの試合を指示。

 

リアムくんは「いやいや無理無理」と断るも、クレイグが「ほら、ノラとリアムがやるぞ。みんな囲め!カメラこっち来い!」と煽り、リアムくんは場の雰囲気に勝てず試合に臨んだ、というものだそう。

 

同じ動画内でイーサンは「クレイグの責任だ、ファック」と怒りを露わに。ニッキー・ライアンは「クレイグという男がどれだけ酷いやつか分かる、貴重なサンプルになったと思う」と表明。

 

 

そしてクレイグは「まずはじめに、俺はフェミニストだ。男性選手が女性選手と戦いたいというなら、大賛成するよ。なぜなら女性は男性に普通に対抗できると信じてるからだ」とコメント。

 

みんなどこまで真面目に言ってるのか分かりづらいラインではあるのですが、クレイグの言ってる内容は、日本にはあまりない海外柔術家の基本認識として、自分が時々意識するポイントなのでちょっと理解できます。

 

女性がガチで強い

今回の件でリアムくんは青帯とはいえ男性で、そしてノラさんよりデカイです。マッチアップとして、日本の感覚だとそこまでヘンではないのでは?と思ってしまいます。

 

しかし海外ではまず「青と紫の試合を、しかも実績あるノラと組むなんて」とクレイグが大いに批判されています。

 

これは女性の戦力をきちんと評価しているからこそ出る批判でしょう。

 

動画冒頭の「オーシット」が連発されてる時点で、すでにZロックかなり入ってるので、本来はここでタップしなければいけません。

 

だから周囲は「なんであいつタップしないんだよ?笑」というニュアンス込みのオーシットを叫んでます。

Bチームは元々DDSの精鋭、誰もがタップ所を知っていますからね。

 

けどリアムくんは趣味柔術家であるため、逃げ所を知らず放置してしまい、負傷。

 

だから負傷後にクレイグが「なんでタップしないんだよ、、、」とリアムくんに話しかけてます。

 

まあノラさんも極めなきゃいいんですけど笑、結果として青と紫の知識量の違いが、負傷につながったと言えるでしょう。

 

そこを予知できなかったクレイグと、実際極めに行っちゃったノラさんに今回の責任がある、と言われています。

 

認識の違い

ちょっと自分の話をさせていただきますと、女性黒帯世界王者ナチエリ・ジーザスさんと少しスパーする機会があって、自分結構フルパワーで行ったのですが、めっちゃ手加減してるナチエリさんに笑顔であしらわれて。

 

ビックリしてそのことをアサダ・トシオさんに話すと、怪訝そうに「当たり前でしょ?」と言われた記憶があります。

 

自分の中では「女性だから」ってのが大いにある訳ですが、向こうの人達は女性選手がガチで強いの知ってるから、自然と目線は対等になる、という認識の違いを現在に至るまで度々経験しています。

 

日本でも湯浅選手とか、男性でも全然敵わないってよく聞きましたねそういえば。

 

ちなみにこれは普段の練習で女性に荒く行っても良いとか、そういう話ではもちろんありません。

海外の、それもガチ目の女性選手の話です。

 

そういうガチ選手だって、男性からヘンに荒くスパーされるのは当然嫌がります。スパーで取られるとその後すごいラフに来る男性がよくいるってフィオンさんも言ってたなあ。

 

追記

クレイグがネット民の疑問に対して新しいインタビューを発表し、負傷事件に関していくつか新しい事実を開示しました。

 

・当該動画の広告収入はリアムくんのカナダへの帰国費と手術費に全額充てる

 

・実際はノラさんが極めたのではなく、リアムくんが逃げ方間違えて靱帯断裂に

 

・「もっと長く楽しませてくれるかと思ったのに」と豪語していたノラさんのインタビューは台本。炎上させて再生回数を稼ぐため。実際は負傷させた後泣き通しだったので、無理言って出演してもらったそう。治療費も全額払うと主張していたそうです。

 

・イーサンやライアンのインタビューは台本。

 

・リアムくんvsノラさんは、Bチームで普通によくやる試合形式の混合スパーで、クレイグ自身も普通に丁度良いバランスのマッチングと判断していて、もっと競ると思っていたそう

 

・試合前のクレイグの煽りシーンも、負傷後に撮影された台本

 

・リアムくんは広告収入カンパのアイデアを歓迎し、動画撮影に全面協力。インタビューは全て負傷後に撮影した渾身の演技

 

・まさかこんなに経緯が全面的に信じられるとは思わなかった

 

 

・今回の件で、ゴードンがこれまで受けたディスよりもハードにネット民からディスられた

 

・リアムの治療は長くかかるが、イーサンも同じ怪我で最近戻ってきたから大丈夫だろう

 

新世代YouTuber道場

試合して怪我したのはリアル事象ですが、そこに至るドタバタ経緯は全て台本だった模様。

 

なかなかやりますね。

まあ見え見えな部分もあったように思うのですが、丸ごと信じちゃう人もけっこう居たという事ですね。

 

いまBチームの動画ってほぼ毎日UPされて、どれも大体5万回以上まわってるから、有名YouTuberと遜色ないくらい広告費は入ってるのかもしれません。

 

そうなると重要なジムの財源ですから、真剣に色々な仕掛けをするでしょうね。