「ラカビ」・・・イランレスリングの秘技 | 柔術新聞

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柔術の事について書いていきますね。

~強さと怪我と

 

ADCCに出場したニッキー・ライアンが膝を痛めていたのは既報のとおりですが、靱帯断裂でこれから手術になるとのこと。

 

断裂の場面がこれ TD攻防でカニバサミ的な足の組みになったようですね。

 

エディ・カミングスもしょっちゅう靱帯切ってましたが、世界トップ選手の練習環境は恐ろしい。

 

ゴードン・ライアンやライアン・ホールも靱帯断裂してましたし、ACL切ってないトップ選手居ないのではという勢いでみんなやってますね。

 

一般ジム会員は当然「ケガ無く安全に」が第一ですが、強くなりたい人は「強くなる」が第一。

 

「無事之名馬」という言葉もあるとおり、好んでケガする必要は全く無いのですが、現実として大負傷しないで強くなるというのは、中々に難しいようです。

 

格闘技ですしね。

 

今話題のサドルエスケープ。

なんか勢いが凄いです。

 

~柔道inレスリング

ショット(膝ついて低く飛ぶ普通のタックル)に頼らない有名レスラーを紹介していきますね

 

まずはロシア・ダゲスタン出身のイリアス・ベクブラトフ

 

レスリングで一本背負いなんかで、よくこんな投げまくれますね。

ノーギ柔道ヤバすぎ。

 

こういう人に言わせると「レスラーは柔道技への対処を知らないから、結構かかりやすい」そうですが、まあ自分がやってもかからない訳で。レベルの超高い中での話、という事ですね。

 

そういう流れで、最近は積極的に柔道の練習やるアマレスラーが増えたのは以前もお話したとおりです。

 

~ラカビ

こちらはイラニアン・ラテラルドロップ『ラカビ』の名手ラフマン・アムザド

 

なんだこの脇投げみたいなの。

みんな全然防げてない。

これが『ラカビ』か。

 

いわゆる普通のラテラルドロップ(orホイップオーバーorパンケーキ)より半回転ほど少ない省略版のような感じしますが、投げる前段階のフリも凄まじいんでしょう。

 

こちらはイランの名レスラー、ハッサン・ヤズダニのラカビ集。

 

 

なんなんだこれは。

なぜこんなバタバタ倒せるんだ。

 

脇差してる方と反対の腕の制し方がよく分からない。

 

普通のショットやバックテイクと連携させると威力エグすぎ。

 

 

両人とももちろん普通のショットも上手でしょうが、特化した技を持ってる強みを感じさせますね。

 

 

とくにアムザド、スピードやばい。

人間辞めてる速度。

このうえにヘンな得意技まで持ってれば、そりゃ強いでよね。