アメリカの高校には、必ずカレッジカウンセラー(進路相談専門家)がいる。
1学年数百人のマンモス校で、カレッジカウンセラーとなかなか会えない場合や、なんらかの理由で高校のカレッジカウンセラーと馬が合わない場合などは、個人的にカレッジカウンセラーを雇う家庭もある。
個人カウンセラーは、大学選択のアドバイスだけの場合もあるし、課外活動のアドバイスや、大学に提出する小論文の評価などをしてくれる場合もある。
内容が広範囲になるほど値段も上がるし、経験や功績によっても値段が変わる。
我が家は貧乏なので、個人カウンセラーを雇うことはなかったが、娘の友達エマ・ファミリーは、高校のカウンセラーだけでは心配だからと、個人カウンセラーも雇った。
10年生の中頃から高校卒業まで間、2年半のアドバイスを依頼し、金額は$5000だったという。
この$5000は学校選択や課外活動のアドバイス、願書提出の際のヘルプ料で、小論文内容チェックなどは含まれていない。
高校の卒業直前、エマのお母さんと話す機会があり、個人カウンセラーの感想について聞いてみた。
エマのお母さん曰く、
「個人カウンセラーは、全くお金の無駄だった・・・・。
学校選択のアドバイスって言っても、私が20校くらいを選んで、彼女はそれに対してYESかNOを言っただけ。
YESかNOだけなら、うちの7歳の息子でも言える・・・・・。」
娘の彼君ファミリーも個人カウンセラーを雇っていたが、彼君ファミリーの意見も「お金の無駄」だった。
彼君ファミリーは11年生の後半にカウンセラーを雇ったので、依頼したのは、学校選択、願書提出などのヘルプ、小論のチェックなど。
自分の名声を守るためなのか、学校選択の際、カウンセラーは、彼君が絶対に合格しそうな大学ばかりを推薦してきたという。
ちょっとでも入るのが難しい学校は、「受けてもいいけど、かなり難しいと思う」と、かなり否定的だったらしい。
娘の周りの意見だけで、『個人カウンセラー=お金の無駄』と断定はできない。
高校のカウンセラーがあまりにも頼りないとか、マンモス校などでカウンセラーとほとんど話すチャンスがない場合は、個人カウンセラーもありだと思う。
ただ、高校のカウンセラーがしっかりしているようであれば、高校のカウンセラーだけで十分だというのが、私の個人的な意見。
凄腕な個人カウンセラーを雇ったからと言って、凄い大学に入る保証はない。
近年の大学、特にエリート大学は、総合的に色々な点を見るので、プロのカウンセラーと言えども、必ず合格する方法なんてわからないはず。

